レビューからは伝わらない印象や感想。宿泊者様の声をご紹介

はなぶさ旅館に、ご宿泊いただいたお客様が、当館の感想などを綴ってくれました。

HPからは伝わらない印象、ウェブ上のレビューからは伝わらない感想などを、泊まった人ならではの目線で、細かく、主観的に書いてくれてます。

「ご宿泊をはなぶさ旅館で」と考えていただいているお客様の、ご参考になればと。

レビューでは伝わらない感想

あなたが旅行先を選ぶ基準は?

  • 観光地
  • お宿・宿泊施設
  • 人(親戚・友人など)
  • 風景
  • 趣味(登山や釣りなど)
  • 体験

などなど、目的と一致した行き先を選ぶだろう。

「目的地がはなぶさ旅館」の場合もあれば、「目的地の近くで良さそうな宿が、はなぶさ旅館」という場合もある。

お宿は、どちらの場合にも選んでもらえるように、自社HPや、楽天トラベルじゃらんネットといった、所謂OTAOnline Travel Agent)での販促に力を入れる。

HPOTAの「レビュー」というページには、お客様からの感想が多数書き込まれる。

今では宿のみならず、飲食店や観光地までも、「レビュー」が存在する。

人は、無数に存在するレビューの中から、施設や観光地を自分なりに想像して、目的地を決める。

これが現代の常識だ。

しかしながら、宿が伝えたい世界観と、お客様が想像している世界観は必ずしも一致しない。

HPを隅々まで見ても、レビューをいくら眺めても、事前の想像と現実が乖離してしまう事は少なくない。

だから僕は発信を続ける。出来るだけ背伸びをしないような伝え方で。

HPOTAだけではなく、SNSでもっとフランクに。ブログでもっと詳しく。

お客様が想像しやすいように。

SNSで繋がったお客様のご来館

先日、Twitterのフォロワー・緑さんご家族が、ご来館してくれました。

Twitter上では、発信を見たり、イイねを押したり、コメントをしあったりしているのだが、実際にお会いするのは初めて。

ソーシャルの場から、滲み出ていた素敵な雰囲気そのままの方。

僕がSNSをやっていなければ、100%繋がることはなかったご縁である。

つくづく、自分は良い時代に生きているなと感じる。

手のひらの画面の中で人と繋がれて、その人の日常や人柄を知ることが出来、リアルの場でも会う事が出来る。

昨年から本格的に始めたSNSで、そんなご縁を沢山いただいている。ありがたい。

緑さんは、観光庁に勤める方。そう、観光に関してはプロなのだ。

そして、旅館などの宿泊施設に泊まることが好きで、様々なお宿に宿泊しているそう。

だから、ご宿泊のご連絡を戴いた時に、非常に緊張した事を覚えている。

様々な宿泊施設や観光地を見てきた方に、僕の旅館・僕の街はどの様に映るのか?

正直、そこまで自信がない。

  • 当館は、真横に救急病院がある立地。救急車やドクターヘリの音がうるさく感じる事は少なくない。
  • 建物も60年以上経っていて、老朽化は否定できない。
  • そして伊豆長岡の街は、昔の”色街”の雰囲気を残しつつ、温泉街はどこか寂れた雰囲気。修善寺や箱根の洗練された雰囲気は、この街にはない。

これが正直な意見。

レビューにも、同じような声は少なからず書かれている。

しかしながら、建物の立地は変えられないし、現段階では老朽化の抜本的なリニューアルは出来ない。

だから、これらを補おうとはなぶさ旅館では、特に料理やサービスに力を入れている。”伊豆でしか味わえない”をテーマに、出来るだけお客様に楽しんでいただける様な料理を提供している。

サービスは、「洗練された」というよりは、「温かみのあるサービス」を心がけている。隣にそっと付き添う様なサービスを。

この部分を評価していただけるお客様がいるから、まだ伊豆長岡の地に”はなぶさ旅館”は存在する事が出来ている。

お客様のレビューで、お褒めをいただく多くは、”サービス””料理””温泉”だ。

では、緑さんにはどう写ったのか?

緑さんのブログをご紹介

note紹介

宿を愛でる旅(静岡県 伊豆長岡温泉編)」 素敵なタイトルです。

さて、私は温泉旅館が大好きで昨年は全国の旅館に10泊(仕事を除く)しました。
今年は旅館・ホテルに10泊以上するのが目標です。もはや、それは仕事なのか遊びなのか、その境界はもう随分前から曖昧なのだけど、自ら旅をし楽しみながら観光の世界を応援、色々な方との出会いもあり、またそこから学びを得る。幸せだなぁと感じます。

観光庁に勤める方なので、仕事目線になる事もあるかと思いますが、それが仕事なのか遊びなのか曖昧と言ってのけるのが素敵。

会った時に感じましたが、心から観光地や旅館などの施設を応援してくれているんだという事が伝わってきました。

今回、私たちは露天風呂付きのお部屋をご予約。
(中略)
広いんですが、不思議ととっても落ち着くお部屋。畳、床の間、襖。日本人の遺伝子が喜ぶのかな?和室ってやっぱり居心地いいなぁと感じました。
特に、私が今回このお部屋で気になったのが、4.5畳の茶室。いわゆる「四畳半」のお部屋です。

緑さんがご宿泊されたのは、はなぶさ旅館でも人気のお部屋、16.5+4.5畳 客室露天風呂付き」のお部屋。

お部屋の情報はコチラ

先代のこだわりが、細やかに詰め込まれたお部屋で、茶室などもあり、4.5畳のお部屋を気に入っていただけた様です。

僕を含め、今の若い人には4.5畳のお部屋の意味など分からないでしょうが、ブログ内で細かく説明してくれています。

人によって、お部屋の見る部分や、好きなポイントが違って面白いです。

当館には、露天風呂付きのお部屋が2部屋あるのですが、緑さんの宿泊されたお部屋は大きいお部屋。6人ぐらいでも、十分に広く感じるお部屋です。

一番人気のお部屋ですので、ご予約はお早めに!

ちなみにもう一つの露天風呂付きのお部屋は、10畳のベットルーム。陶器2つの露天風呂です。

お部屋予約リンクはコチラ


女性用のお風呂は内風呂の他に大きな桶風呂と岩風呂と露天風呂が2つ。しかも、あまり他のお宿では無いのですが桶風呂はかなりぬるめのお湯で、これがまた気持ちいい!小さなお子さんも入りやすくてお薦め。
(中略)
熱めの岩風呂と交互に入っていると、すっかりぽかぽかです。お湯も柔らかくてすべすべ。

すごく良く書いてくれています。嬉しいです。

当館のお風呂は、男性は内風呂1つ、露天風呂に岩風呂1

女性用のお風呂は内風呂1つ、露天風呂に岩風呂1つと桶風呂1 となっています。

その他に、貸切風呂が一つ。貸切風呂は、予約制などは無く空いていればいつでも使えるスタイル。

旅館のお風呂については、コチラ

伊豆長岡の温泉は、無色透明・無臭・無味。少しトロトロしていて、万人に受ける非常に良いお湯です。自慢の温泉です。

僕は、子供の時から温泉で育ったので、このお湯が普通だと思っていたのですが、東京に上京した時に、お風呂に溜めたお湯の臭さにビックリしました。

「こんなお湯には浸かれない・・江戸には長く住めないな・・」と思った事は、今でも忘れません。


「ひつまぶし」ならぬ「いずまぶし」

静岡は天城産本山葵を主役に鰹節や山椒昆布などをお好みで加えていただきます。うん、本山葵だけで何杯でもいける。最後にきて爽やかな辛味が食欲をそそります。
そして、シメは宿自慢の一番出汁でお茶漬けに。最後の最後に腑に落ちる。あぁ、このお出汁がここのお料理のすべてを語っている。

食事内容は、他にもすごく丁寧に書いてくれていますが、緑さんは特に伊豆まぶしがお口に合ったようです。

天城産本山葵を、なんとか主役にできないかと試行錯誤して作った、当館オリジナルのわさびご飯「伊豆まぶし」

最後のお茶漬けは、お酒を飲んだ時にもサラサラ食べられると、他のお客様からも好評です。

はなぶさ旅館にお越しの際には、食べてもらいたい一品です。

はなぶさ旅館の名物、山葵ご飯をアレンジした”伊豆まぶし” 来年には、伊豆長岡温泉の様々な旅館で、”伊豆まぶし”が食べられるように。 当館自慢のレシピは、伊豆長岡の新たな名物になるか?

*伊豆まぶしは、スタンダードコースの「伊豆会席」又は「伊豆会席+ステーキ」のコースでのみ提供されます。


季節のもの、土地のものもふんだんに。かといって、背伸びをしていない、洗練過ぎていないのが心地いい。

「背伸びをしていない」

そう伝わって良かったなぁ・・と。

当館の良さは、「ホッとする空間」と「寄り添うサービス」、「丁寧で美味しい料理」です。

決して背伸びはしないように。

無理な背伸びは、みっともないですからね。

等身大の”はなぶさ旅館”を好きになってもらいたい。もちろん、施設・サービス・料理のアップデートも頑張りますが。

洗練されたものは、他の施設に任せます。笑

僕らは、「温かい」を提供したいから。

お客様の想像の乖離をなくすために、僕は発信を続ける

様々な情報が溢れる現代。

多くの情報の中から、自分が欲しい情報を得て、自分が欲しい情報を選択する事は、非常に困難になっている。

同じように、アウトプットする側も難しい。

届けたい人に、情報が届かない可能性がある。また、間違った情報が届いてしまう可能性もある。

旅館のレビューも、良いことが書いてあれば、悪いことも書いてある。

平均して勝手に点数にされているが、ご来館してくれたお客様、一人一人の評価は違う。一応指標にはなっているが、それが全てでは無い。

飲食店だって、食べログで3点以下のお店でも美味しいお店はある。僕の好きなお蕎麦屋さんも3点以下。

別にそれでいい。常に人の評価なんて曖昧だから。

それよりも、情報を届ける側と、情報を受け取る側での想像の乖離が起きなければ良い。

想像と違うから不満が生まれる。

イメージが離れないようにするには、やはり発信の量も必要だし、質も必要

だから僕は発信を続ける。

  • ”ご来館してくれるお客様が、想像しやすいように”
  • ”僕らのコンセプトが伝わるように”
  • ”発信の質が上がるように”

正直、ホームページだけで判断すると、「あれ?なんか思っていた感じと違うなぁ」と思うことも。
写真やデザインは大事だと思うんですが、いくらでもかっこよく、美しく作ることはできる。でも、そのお化粧された世界観と実際の宿のコンセプト、実際のサービスがマッチしていないところも結構あります。

緑さんも書いているように、お化粧された世界観と、実際の宿のコンセプト・サービスがマッチしていない施設は多い。

発信で、その溝を少しでも埋めよう。

ブログで。SNSで。

情報を積み重ねる事が、お客様の為、そして旅館の為になると信じて。

はなぶさ旅館が、旅の目的地になるように。