秋刀魚が食べたくなるアイデンティティ
秋刀魚の美味しい季節がやって来ましたね。
「秋になると秋刀魚が食べたくなる」
というのは、日本人のアイデンティティに埋め込まれているのでは?と思うほど、秋刀魚を欲します。らぶ秋刀魚。
今年の秋刀魚は安いんです!3年ぶりに安い!
去年・一昨年は安くて1本250円!?なんて時期もありましたし。嬉しいです。
脂も良い感じに乗っていて、凄く美味しいですしね。
さて、あなたなら秋刀魚をどう食べますか?
- 定番の塩焼き
- 脂がノリノリのお刺身
- 骨まで食べられる山椒煮
などなど、どんな場面でも活躍してくれる秋刀魚。
はなぶさ旅館では、「秋刀魚の八幡巻」を今月の献立に入れました。
これがまぁー美味しいんです!そして仕込みがまぁー大変なんです!
秋刀魚八幡巻の仕込み
”八幡巻”とは、食材の中に牛蒡を射込んだもの。
牛肉や鶏肉で作る八幡巻が、ご家庭でも定番かと。
はなぶさ旅館10月の献立には、「秋刀魚の八幡巻」が前菜の一品として入っています。
【作り方】
牛蒡を1/4に包丁し、面取りをします。
ヌカと鷹の爪を入れて、柔らかくなるまで牛蒡を茹でます。
水で晒し、きれいな水でもう一度沸かしヌカ抜きを。
ザルに上げ、出汁・濃口醤油・砂糖で作った汁で炊いていき、味が入ったら一晩寝かせます。
秋刀魚は、三枚に卸し中骨を抜きます。
ゆずの皮を入れた三度割に、秋刀魚を10分浸けて半分に切る。
爪楊枝を使い、炊いた牛蒡に巻いていく
魚タレを塗り、オーブンにて焼く。
という流れ。
文字にしても、写真で見ても、実際にやっても大変なのが分かります!
「牛蒡を一晩寝かせます」って時点で、この仕込みが2日かかる事が決定しますしね。
でもね、手をかけた分だけ美味しいんです。だから、大変でも献立に入れてしまうんですよね。
10月までの献立です!
多分、ここまで細かな仕込みをやっている旅館は少ないと思います。
正直、大変ですもん。
最近、はなぶさ旅館の調理場に入って来た板前の方も、「こんなに手作りでやっている調理場は初めてです」って言われたくらい。
その方は、出来合いの八幡巻しか使った事なかったそうです。
でも、やっぱり自分で作った物の方が確実に美味しいですよ。もう確実に!
それに自信があるし。
「これだけやって、これだけ美味しいんだぞ!」
っていう自信が。
「もっとみんな頑張れよ!しっかり仕事しようぜ板前さん!」
とは思いますけどね。
とにかく、ウチは手作業で頑張りまっせ!裏技(出来合い料理)は使わないっす!
秋刀魚の八幡巻は10月の献立までですかね。おそらく。
今月ご来館されるお客様はお楽しみに!