ワカサギ甘露煮を美味しく作るには”継ぎ足し”が重要!

本日ご来館のお客様が

「このトマトの作り方、マジで知りたい・・」

と、ボソッと仰ったのを聞き逃さず、急いで作り方をお教えしました。

はなぶさ旅館にご来館されたら、レシピなどはお気軽に聞いてくださいね。

僕の分かる範囲で、全部お応えします。

はなぶさ旅館には「秘伝の・・」なんてレシピはありませんので!

というか、僕がほとんどブログにレシピを公開してしまいますので。笑

(レシピブログはこちらから→はなぶさ旅館レシピブログ

「韮山トマトのワイン煮」についても、レシピブログ書きますね。ご家庭でも作れますので。

さて、今回は公魚甘露煮の作り方を。

公魚の甘露煮は少し難易度高めかな。でも、煮物は時間はかかるけど難しくはないです。

今回は煮物のコツを書きます。あくまでもレシピではなく「コツ」です。 心得とでも言いましょうか。

煮物は、ある程度の法則があるので、法則に乗っ取って作ればバッチリです。

煮物作れる女子はモテまっせ!胃袋掴めまっせ!

お菓子が焼けるより煮物が炊ける女の子の方がモテるという持論です。 世の女子たちよ!ホイッパーを捨て、雪平鍋を取れ!

公魚(ワカサギ)の甘露煮

先月は、「公魚の南蛮漬け」を献立に入れました。

2月の献立入っている”ワカサギ南蛮漬け”。 南蛮漬けって「小麦粉をで揚げるの?」「片栗粉で揚げるの?」って悩みますよね。 僕がバシッと解決します!

今月は、「公魚の甘露煮」です。

この時期は、ワカサギが最高に美味しいですからね。ワカサギの懐の深さに感謝です。

では、以下の作り方を参考にしてみてください。

【公魚の甘露煮 レシピ】

公魚は、洗ってからオーブンにて焼きます。

冷ましてから、鍋に放射状に並べます。放射状に並べることによって、落とし蓋の重みを分散させられます。

落し蓋をして、その上に重しを置きます。そうしてから水を入れ、酒を多めに入れます。

火にかけ、公魚を柔らかくなるまで炊いていきます。

最初はアクが多く出るので、こまめにアクを除きます。

ある程度水嵩が減ってきたら、砂糖と溜まり醤油を入れます。

ゆっくり炊いていき、砂糖と醤油を段階的に入れていきます。

公魚が骨まで柔らかくなったら、味を整えて、水飴を入れて照りを出します。

一晩冷やして味を染み込ませたら完成です。

分量とかは基本的に計らない仕事です。

  • ”段々と味を入れていく”
  • ”両味(甘みと塩加減が同じくらい)の甘くもしょっぱくもない味にする”

これがコツかと。

甘露煮は”継ぎ足し”が重要

テレビなどで、たまに「40年間継ぎ足し継ぎ足しのタレ・・」とか言う台詞を一度は聞いた事があるでしょう。

”継ぎ足し”という響きだけで、美味しく感じるのは何故なんですかね。

でも、「”継ぎ足し”すると本当に美味しいの?」って疑問に思った事はありませんか?

僕も昔は「本当かよ」って疑ってました。

ちょっと不衛生だなとも。

でも、初めて甘露煮を作った時の衝撃は今でも覚えている。

親方から「今回仕込んだ汁を取っておけ」と言われて、「なんか意味あんのか?」って渋々残しておきました。

で、二回目に仕込む時に、残っていた汁を足して仕込みました。すると、一回目には無かった”コク”が。

「これが継ぎ足しか・・」 と凄く納得したんです。

もうね、全然違いますから。

味付けだけでは、絶対に出せない味になるのです。

だから、甘露煮を作った時は、汁を残しておいて冷凍庫へ保管しておいてください。

次回作る時に入れたら、前回より確実に美味しい甘露煮が出来ますから!

では皆さん、良い煮物生活を!