先日、楽天トラベルのWebマガジン「マイトリップ」の取材を受けました。
”若旦那の休日ノート”という特集の第1回目で、はなぶさ旅館の三代目の僕が選ばれました。
テーマは「食で人を巻き込む力」
リンク→若旦那の休日ノート 伊豆長岡「はなぶさ」三代目の、食で人を巻き込む力。
裏方である板前の僕に取材が来た理由
僕の仕事は板前です。
全くないわけではないですが、接客する機会は少ないですし、組合などの集まりも好きではなく、必要性を感じなければ参加しません。
このスタンスでずっと仕事をしてきた僕。そして今後もスタンスを変えることはないでしょう。
では何故、楽天トラベルのWebマガジンから取材依頼が来たのか?
編集者の方が、僕のブログとSNSを見てくれて連絡をくれました。
そしてWebマガジン「マイトリップ」の、”若旦那・若女将の休日ノート”という企画の第1回目に選ばれたというご連絡が。第1回目、つまりパイロット版に選ばれました。
ちなみにこの取材は無料。下品な言い方をすれば、「タダではなぶさ旅館をアピールできるのです」。ありがたい!
ブログやSNSを見て頂いて、ご来館してくれるお客様は増えましたが、まさか取材まで来るとは思ってもみなかったので、正直驚きました。
1年間コツコツ発信を続けてよかった。ホントそう思います。
取材の様子・プロの編集者の編集力のすごさ
楽天トラベルの取材は、コチラの2人の方に取材をしていただきました。
取材当日は、「僕みたいなオッさんの休日なんて、誰が興味あるんだ?」という思いを拭えないまま臨みました。
結果的には、1時間半の取材時間はあっという間に終了。そして”プロのインタビュアースゲェ・・”というのが正直な感想。
#楽天トラベル さんの取材で写真バシャバシャ撮られてます!
デブなおじさんの写真バシャバシャ撮られてます!
1時間半くらい自分の話を話しまくったので何をどう使われるのか?むしろその編集力に興味があります。
インタビュアーって凄いな。普通に楽しかったし。#はなぶさ旅館 #取材 pic.twitter.com/N59Xshw5Mb— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2018年4月11日
1時間半も、自分の事を話し続ける経験などした事なかったですが、気持ちよく話をしていました。インタビュアーの方も、仕事なので当然なのですが、聞き上手なんですよね。本当に上手く、そして気持ちよく話を聞き出してくれます。もはやストレスゼロ。いや、逆に気持ち良いです、はい。
でですね、「こんなざっくばらんに話した言葉たちを、どう紡いで行くのか?」というのが、僕の関心ごと。
ブログを書くようになってから、文章の上手い人や、面白いブログ・本などに触れると必ず沸き立つ感情があります。
それは「嫉妬」
僕の文章は、編集能力の無さを露呈しています。ええ、自覚しています。
だから、自分から生まれた言葉たちが、プロの手によってどのように編集されるのか?どんな言葉を選んで・どんな言葉を捨てるのか?それが気になって仕方ありませんでした。
そして出来あがった文章がコチラ
若旦那の休日ノート 伊豆長岡「はなぶさ」三代目の、食で人を巻き込む力。
素晴らしい記事です。
ただの痛風板前の話が、まるで仕事が出来て、将来に向かって突っ走っている、旅館経営者三代目の話に様変わりしていました。
先日取材していただいた #楽天トラベル さんから原稿チェックの要望が。
ブログを書き始めてから文章を書く事の大変さを知ったので、上がってきた原稿の凄さに慄いています。
あんなざっくばらんに好きな事を1時間半もダラダラ話していたのに見事にまとまっている。プロすげぇ。。#はなぶさ旅館 pic.twitter.com/hvPpMef4ic— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2018年4月24日
やはりプロって凄い!こんな稚拙な表現しかできないのが悔しいですが、ホント凄い!
とにかく読んで見てください。
地元のこと、仕事のこと、東京での板前時代、旅館に帰ってきてからの板前のこと、地域おこしについて、SNS発信やブログのこと、プライベートについてなどなど・・、本当に沢山のお話をさせてもらいました。
自分で記事を読んでみて、気づいてことは、僕の人生はほぼ「食」と共に生きてきたんだ、という事。
食べることが好きで、高校時代から旅館の調理場でバイトをし、板前になり、旅館でも献立を考えたり、SNSやブログを使って自分の料理の発信をしたり販売をしたりしている。プライベートも、ワイン会を開いたり、蕎麦打ちを習ったりと、もうほぼ食べ物としか触れ合ってません!笑
- つくづく食べることが好きなんだなと
- 料理を作ることが好きなんだなと
- お酒を飲むことが好きなんだなと
「僕の好きなこと」で人を巻き込みたい。そう思ってもいます。
記事中にも
「好きな事は?と聞かれれば、やっぱり”食”ですね。食べることも料理することも好きです。だから、食材が豊富なこの地は自分にとって本当に楽しく、魅力ある土地なんです」と一言。
とあります。
一番伝えたかった事かな。
伊豆という土地の食材の豊富さ、人の近さ、風光明媚な風景。伊豆の良さをもっと伝えて、沢山の人を巻き込んでいきたい。
楽天トラベルさん、良い記事をありがとうございました。
やはり発信が大切
前述したように、楽天トラベルの記事は、僕のブログ経由でオファーがありました。
この記事でまた、多くの人が伊豆の事を知ることが出来るだろうし、「伊豆へ行こう」となるかもしれない。
僕のブログも、「伊豆の魅力を伝え、伊豆へ足を運んでもらいたい」という方向で書いています。
やはり発信が大切。
- 伊豆長岡で、僕より働いている旅館経営者は沢山いますが、僕より発信している旅館経営者はいません。
- 伊豆長岡で、僕より仕事ができる板前は沢山いますが、僕より発信している板前はいません。
発信した方が良いのは分かっているのにやらないのは、面倒くさいから。理由はシンプルです。
そりゃ僕だって面倒くさいです。FacebookだってTwitterだってInstagramだって、やらなくて良いのなら毎日やらないですよ。ブログの更新なんて、本当に大変だし、労力もいる。やりたくないのは当然です。
でも、絶大な効果があります。
- ブログ記事を見て、お客様が足を運んでくれる
- SNSを見て、僕の販売している料理を買ってくれる
- ブログを見た編集者が、興味を持って取材依頼をしてきてくれる
発信を始めて、たった1年で起こった事です。
ほら、面倒くさいけど絶大な効果があるでしょ?
あなたが面倒くさがっている1年間で、僕は発信を続けて変化をしてきた。
あなたが同じ場所にいる間に、僕は前に進んできた。
面倒くさがってくれてありがとう!あなたがそこに居座っている間に、僕は圧倒的になる。
一流の人になぜ一流になれたか?とたずねたら、『他が皆怠惰だから』と答えた。これ、とてもストレートなメッセージ。
— 坪田信貴📪 (@NobutakaTsubota) 2018年4月12日
同じことを同じようにやるなら、それはAIで良い。
僕の板前の仕事だって、いずれAI化されるでしょう。いや、もうすでに自動化は進んでいます。
あなたの仕事がAI化されたら、あなたは必要か?
僕は、自分の必要性を確立するために発信を続ける。
そして、あなたはどうする?