鮎が美味しい季節になった。
伊豆長岡に流れる”狩野川”は、鮎の名産地。
伊豆長岡温泉の各旅館でも、お客様に鮎が提供されている事だろう。
無論、はなぶさ旅館の献立にも入っている。しかも「姿造り」で。
僕らは、ここでしか食べられないものを提供したいから。
鮎が最高の季節
鮎の時期は、6月~8月終わりごろまで。
鮎を食べるなら、今が最高の季節。
そして、伊豆長岡に流れる「狩野川」は鮎の名産地である。
全国から釣り人が集まるくらい有名な川だ。
それ故、伊豆長岡の旅館では、この時期鮎を提供している施設は多い。
はなぶさ旅館も同様に、鮎を提供している。
また、出来るだけ長い期間お客様に、鮎を召し上がっていただきたいとの想いから、5月の中旬から9月上旬まで提供しています。
後半になるにしたがって、当然ながら鮎の大きさも大きくなる。
ひと月ひと月の味の変化も楽しめる。
本当に最高の食材だ。
鮎を”刺身”で
はなぶさ旅館では、鮎を”刺身”で出している。姿造りで。
養殖の鮎を使っているが、朝に〆たばかりの新鮮な鮎だから、刺身でも臭みが一切ない。
以前は、当館でも塩焼きで提供していたのだが、試しに刺身で食べてみたら驚いた。
「鮎の刺身ってこんなに旨いの!?」って。
身に旨みが凝縮されていて、味がしっかりある。
これは、お客様にも是非味わってもらいたい!と思い、即献立を変更した。
竹の器に、氷と笹をひいて姿造りにし、清涼感のある盛り付けを。
三枚に卸して、丁寧に骨を除き、皮を引いてから氷でしっかり〆る。
「出来るだけ美味しく。出来るだけ丁寧に」
丁寧な仕事は、絶対に味にも変化を与えるので。
ここでしか食べられないものを提供したい
「鮎の姿造り」と献立に書いていると、ほとんどのお客様が同じリアクションをします。
「えっ?鮎ってお刺身で食べられるの?」って。
やっぱり、その反応が良いのだ。
- ”鮎を刺身で食べた旅館”
- ”鮎の刺身が美味しかった宿”
お客様がいつか、そう思い出してくれたら最高じゃないか。
以前、飲食店の先輩から「鮎は塩焼きだろ。なんで塩焼きで出さないんだ」と言われたことがある。
オブラートに包んで、控えめに言わせてもらいます。
「うるせぇって」
- 何故塩焼きじゃなければならないんだ?
- どこでも食べられるものを提供していて面白いのか?
- チェーンの居酒屋で食べられるものを、お客様はわざわざ伊豆で食べたいだろうか?
この時期、どこに行っても「鮎の塩焼き」は食べられる。
旅館でだって、民宿でだって、屋台でだって。
もう、お客さんは飽きてるって。塩焼きに。
「たで酢で鮎の塩焼きを」・・・もう古いでしょ。美味しいけども。
「多数決や常識ってやっぱり負けた人の基準じゃん。
どこかでお前らと一緒じゃねぇよっていう想いがないと、勝てないよ」
って、やっぱカッコいい。自分の価値を74億人にどう示すか。株式会社せーの 代表取締役社長「石川涼」|VALU × note @VALU_official|note(ノート) https://t.co/kZjrjgqr2p
— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2018年7月6日
みんなと一緒になっていたら、いつまでも”みんなと一緒”から抜け出せない。
全部が全部逆にする必要はないけど、そこを見極めていかないと、どんなことにも勝てないと思う。
多数決や常識ってやっぱり負けた人の基準。
買っている人は一握りしかいないわけだから。
どこかでお前らと一緒じゃねえよっていう想いがないと、勝てないよ。
だから、はなぶさ旅館の鮎は”刺身”
お客様の「鮎って生で食べられるの?」。そんな風に驚いた表情が忘れられない。
一度で良いから食べていただきたい。はなぶさ旅館の鮎の姿造りを。
忘れられない体験にしてほしい。
鮎の干物をウェブ販売します
鮎の刺身を提供していると、一つ困ることがある。
それは、ロスだ。
当館で仕入れている鮎は、2日前までの注文が必須。
それ故、急に予約を戴いた時用に、少し多めに仕入れなければならないのだ。
刺身で提供しているので鮮度が命。時間が経った鮎はお刺身では到底提供できない。
だから、余った鮎は一夜干しにしている。
これがまた旨い。酒の肴にピッタリなのだ。
エラ、はらわたを除き、綺麗に開いて中骨まで取り除く。中骨まで取ってあるから、頭から尻尾まで食べられる。
そんな鮎の干物の事を、Twitterで呟いてみたらかなり反応が良かったので、ネット販売してみる事にした。
80セットの限定販売で、はなぶさ旅館のECサイトから受け付ける予定。
まだ、ECサイトの準備が整っていないので受け付けてないが、7月の9日か10日には受け付け開始できるかと!
*追記 こっそり販売開始しています。詳細は次回のブログに書きます(2018 7/9)
伊豆の最高の鮎を、あなたの元へ届けます!
お楽しみに!