僕には忘れられない1杯のビールがある
東京での板前の修業時代は本当に殺人的に忙しかった。休みは週に1日。労働時間は朝の9時半~夜の23時まで。休憩は1時間程度。
今で言う所謂「ブラック企業」である。真っ黒なブラック企業である。当時の僕に言ってあげたい。
「労基に駆け込め」と。
ただ若かりし僕にそんな考えもなく、せっせと会社の歯車となっていたのでした。
そして、板前という特殊な職場は親方の言う事は絶対なのです。親方が黒といえば白いものも黒くなる世界。まぁ洗脳ですよね。
今では「あの辛い日々があって良かった」と思えますが、当時はそう思える日が来るとは思えませんでした。板前という世界もアップデートが必要だと思うのですが、それはまた違うブログで書くとして。
そんな修行時代は、やれ展示会だのやれ勉強会だのと言って休日だろうが、仕事終わりだろうが関係なく親方のお手伝いをしておりました。
翌日に親方の展示会が迫ったある日、金曜日という事もあり仕事はメチャメチャ忙しかったのです。しかし、仕事の合間にも翌日の展示会の仕込み仕込み。休憩時間も無く仕込み仕込み。そして、23時に仕事が終わった後も仕込み仕込み。ようやく終わったのが夜中の4時です。
そこから、軽く食事の準備をして1杯だけ飲んで軽く仮眠をとる事に。
このまま職場に泊まって明日も仕事かぁ・・と考えると「ビールなんて飲みたくねーよ!」なんて思っていましたが、ジョッキに注がれてしまったビールを飲まないわけにもいかずグラスを傾けました。
そして、20時間近く働いた体に入ってきた冷えたビールは感動的に旨かった。間違いなく僕の人生で1番美味しかった1杯です。なんたって一息で飲み干してしまいましたから。
「キンキンに冷えてやがる・・・」と言った、カイジの気持ちに心から共感します。
学生の頃から飲んできたビール。でも本当の美味しさは知らなかったんだ・・と愕然としました。
働いたものにしか分からない味があるのです。新橋のサラリーマン万歳!(でももうあんな働き方はしたくないし、させたくない・・)
ベアードビール
そしてこのブログはベアードビールの紹介ブログへと向かっていくのだが、どう向かっていくのか?
実は、先日お客様がご来館した時にベアードビールの「Rising Sun Pale Ale」というビールをご用意しました。
このビールは、SNSでは超有名人でメディアなどにも出演されている「短パン社長」の好きなビール。SNS発信でその事は知っていたので、ご来館されるタイミングで用意してみました。
Rising Sun自体は飲んだ事はあったのですが、注ぎ方で結構味が変わるとのこと。
タンブラーグラスに高いところから注いで泡を立てて、何度かに分けて注ぐ。この時ビールの底に溜まった酵母?を混ぜながら入れると。
香りが一気に華やかになり、メチャクチャ美味しかったのです。
そして、この1杯が先ほどお伝えした人生最高の1杯に勝るとも劣らない味だったのです。
正直ビックリしました。こんなに美味いビールが伊豆で作られているとは。
ベアードビール修善寺工場
11月に、知り合いのお客様がご来館された際に「ベアードビールの工場に行きたい」と伺ったので、一緒に伊豆市にある本社工場まで行ってみました。
工場というにはお洒落な建物がそこには建っていました。
酒屋さんが一緒だったので特別に工場内を見学させてもらえる事に。
(一般の方の工場見学は土日に行なっているようです。詳細はこちら→ベアードビール修善寺工場)
とにかくこだわりが半端じゃないです!
こちらは「ホップ」
香りや苦味の元になるものだそうですが、写真のような状態でビールを作っているのは日本では2ヶ所しかないそう。温度管理や原価が高すぎるので、もっと扱いやすく安価なホップを使うところがほとんどだそうです。
手作業の部分も多く、「そんな事も手作業で?」などと驚く事もたくさん!
酵母が生きているので賞味期限も短い。生ビールは常に冷やしておかなければなりません。
ちなみに、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵という作り方で、瓶の中で発酵させるのです。そのため開けた時に吹き出す事も。
工場見学でかなりのこだわりがあるのだと伺えました。絶対工場見学した方が良いですよ!
正直「ベアードビールは高い」というのが以前の印象。330mlで500円弱しますからね。普通のビールの倍ぐらいの値段です。
でも、こだわり・美味しさ・手間・華やかさ・・・などなど考えると納得の値段。むしろ安いのでは?と思ってしまうほど。
タップルーム
工場内には、タップルームもあるので出来たての生のクラフトビールが20種類以上味わえます。飲み比べセットや、季節限定のオリジナルビールも。当たり前ですが、日本で一番ベアードビールの種類が置いてあるそうです。
ちなみに、沼津にもタップルームがあります!詳細はこちら→ベアードビール沼津
お土産用の瓶のビールの種類も半端じゃない!グラスもお洒落です。
その他の小物もオシャレで、地元の僕もトートバックを購入してしまいました。こちらのトートバックは2000円。お土産にも喜ばれるかと!
とにかく伊豆に来たら「ベアードビール」を飲んでみてください!感動します!
当館では今のところ取り扱いはしておりませんが、将来的には絶対取り扱いたいビールです!
伊豆長岡の取り扱い酒屋さんは杉山商店が豊富に揃えてあります!旅館からの帰りにも行きやすいので是非!
よし!今度は「ベアードツアー」を企画しよう!
マイクロバスで乗り合わせて工場に行って全員で飲んで代行で帰って来る!そのまま旅館で2次会という流れ!
どやさ!
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