新幹線が止まる「三島駅」から、伊豆の「修善寺駅」まで延びている”伊豆箱根鉄道駿豆線”
通称「伊豆っぱこ」
伊豆長岡温泉に電車で来るには、必ず”伊豆っぱこ”を使います。
しかしこの電車、SuicaなどのICカードは一切使えません。(2019年1月現在)
ちなみに、伊豆長岡駅からはなぶさ旅館まで走る「伊豆箱根バス」でも、PASMOなどは使えません。
というお知らせブログ。
「田舎に来る時は、少しだけキャッシュを持ってお越しくださいませ」
伊豆箱根鉄道駿豆線 ”伊豆っぱこ”
伊豆半島は、南にピョーンと伸びている半島です。
小さく見えますが結構大きく、観光で色々回ろうと考えているとかなり時間がかかり地獄をみます。
実際に、富嶽はなぶさがある「伊豆長岡」から、伊豆半島の最南端「石廊崎」まで行こうと思ったら2時間かかります。
伊豆長岡から東京の「用賀インター」まで2時間かからない事を考えると、その大きさにビックリするのではないのでしょうか。
伊豆半島の真ん中、三島駅から中伊豆の「修善寺駅」まで延びている電車が”伊豆箱根鉄道”。愛称は”伊豆っぱこ”。単線・3両編成の電車です。
富嶽はなぶさに来るには、伊豆箱根鉄道を使って最寄駅の「伊豆長岡駅」まで来るのがベスト。というか、それ以外に選択肢はありません。
伊豆長岡駅からは、徒歩で10分。タクシーで3分。
「伊豆箱根バス」に乗って5分ほどの停留所「マックスバリュー前」で降り、そこから歩いて3分で「富嶽はなぶさ」が。所要時間は10分弱です。
伊豆箱根鉄道駿豆線のダイヤはコチラから→「駿豆線下り(修善寺方面)」 「駿豆線上り(三島方面)」
伊豆箱根バスのダイヤはコチラ↓
【沼津駅行き】
【伊豆長岡循環】
伊豆っぱこは交通ICカードが一切使えません
”SuicaやPASMOなどの交通ICカードは一切使えません”
伊豆箱根鉄道に乗り換える時には、上記の様な驚くべき表記があります。
そうなんです。交通ICカードは一切使えないのです。ビビりますよね。
しかも、三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換える際、三島駅までSuicaで乗ってきた場合は
”一度東海道線で精算し、三島駅の外に出てから伊豆箱根鉄道に乗り換える”
というかなりトリッキーな乗り換えの罠が待っています。
・例えば、横浜駅からSuicaを使って東海道線で三島駅まで来るとします。
「東海道線→伊豆箱根鉄道」という乗り換えをする場合は、そのまま乗り換えは出来ません。
東海道線での「横浜→三島」までのSuicaの精算を一度”東海道線の改札”で終わらせ、ぐるっと外を回って伊豆箱根鉄道に乗り換えなければいけません。伊豆箱根鉄道は、前述した様にICカードは使えません。切符を現金で購入してください。
という流れなのです。
おさらいしますね。
- 東海道線または東海道新幹線の「三島駅」で降車
- 三島駅南口に向かう
- Suicaで乗車の場合(三島駅南口出口で一度出る)/切符の場合い(そのまま伊豆箱根鉄道の乗り換え改札へ)
- Suicaで一度精算した後、ぐるりと伊豆箱根鉄道乗り場へ向かう
- 伊豆箱根鉄道の切符を購入し入場
県外から遊びに来てくれる友人などに、いつも驚かれます。
「何でSuica使えないの?」って。
そりゃそうですよ。東京で切符なんて買う機会はもはやゼロですし、自動改札にSuicaを押す場所が無いなんて考えられないでしょう。「えっ?どこ?」って。
むしろSuicaの”カード”すら持っていないでしょう。持っているスマホに全て入っているのでは?
伊豆に住む僕ですら、スマホにSuicaを入れてるくらいですから。
はっきり言って、三島駅での乗り換えにはかなり時間を要します。
もっとハッキリ言うと「不便極まりないです」
アニメ”ラブライブ”の恩恵を受ける伊豆箱根鉄道
大人気の「ラブライブ」というアニメはご存知でしょうか?
伊豆を舞台にしたアニメで、大人から若い世代まで大人気!・・・・だそうです。すいません、あまり良く知りません。
「聖地巡礼」という名の下に、沢山の”ラブライバー”が押し寄せる伊豆半島。
当然、公共交通機関の役割も大きくなります。
伊豆箱根鉄道や、伊豆箱根バス・伊豆箱根タクシーなどは、フルマッピングの車両を用意。ラブライバーに向けてアプローチしています。
伊豆長岡駅の外装も、ラブライブの絵が描かれ、「温泉地」というよりは「聖地」の様な雰囲気。
個人的には、沢山の人が伊豆に来てくれる事を喜ばしく感じています。
どんな形でも、観光地として人を集められるようにいなければいけません。ラブライブだって一つの要素です。
だからこそ、来てくれる人に不便な思いをさせないようにしないといけないのでは?
ICカードを導入するにあたっての、費用やJRとの関係は正直よく分かりません。
が、素人目線では、ICカードが使える改札じゃなくても、精算する機械だけでもおいてはどうか?などと思ったり思わなかったり。
Suicaの使えない #伊豆箱根鉄道 に乗り、PASMOの使えない #伊豆箱根バス を使って帰伊豆しました。
何でICカードを導入しないのか?と、いつも思いますが、これを使わないと #はなぶさ旅館 へは来れないのでお知らせしておきますね。
三島からはICカードは一切使えません!すみません!#伊豆長岡 pic.twitter.com/ORt6JnqLqW— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2019年1月17日
こんな風に、チケットじいさんから絡まれたりしましたが、どちらが利用する人が便利なのか?そこを考えたら良いのかと。
「切符の文化は素晴らしい」とか「ICカードの方が良い」とか言う話ではなく、「使うお客様が不便に感じるなら改善するべき」という話をしたかったのです。
ちなみに、伊豆箱根バスも当然ながらPASMOなどは使えません。それどころか、お札の両替は1000円札しか出来ません。5千円、1万円は両替不可という無理ゲーを強いられます。
さて、色々どうにかなりませんかね?伊豆箱根鉄道さん。
伊豆へお越しの際は、お気をつけくださいませ。(2019年1月現在)