今こそ自分なりの旅を。

旅行の在り方とは

6月の終わりに、箱根に旅行へ出掛けた。52日が誕生日だった奥さんへのプレゼントにと。

新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣言下の52日。当然ながら、奥さんの誕生日を祝う事など出来なかった。

2ヶ月弱遅れの誕生日プレゼント旅行に、彼女はひどく喜んでくれた。

僕自身も久しぶりの外出・旅行を楽しみ、ある感情が湧いてきたのを覚えている。

「旅行ってやっぱり素晴らしいな」と。

旅行は娯楽だ。つまり”無くても良いもの”。

旅行がなくなっても生活は出来るし、死にはしない。

だがしかし、娯楽は人生へのスパイスでもある。

旅行や外食を取り上げられた2ヶ月間、皆さんはどう感じただろう?

僕は、自粛期間中に心がどんどん荒んでいくのを感じた。明日への希望が見えずに、毎日酒を浴びるほど飲んだ。

自宅から1時間ほどの箱根。旅行当日、観光地などに寄る事もせずに宿を目指した。

それでも格別に素晴らしい体験だった。

旅行って、別に「遠くへ行く」だけが価値ではないと思う。

今まで、目も向けなかった近くの宿に行ってみるのも立派な旅行だ。

もしかしたら、コロナ禍の今こそ、自分なりの旅行の在り方を見つめ直す時なのかもしれない。

Gotoキャンペーン

「#Gotoキャンペーンに反対します」

ネットを見ればこのハッシュタグが溢れ、テレビを点ければ「なぜ今この時期に?」と報道されている。

Gotoトラベルキャンペーン」

新型コロナウイルスで一番打撃を受けたと言われる「観光業」を救う政策だ。

  • 1人2万円までの補助が出て
  • 何度でも使える
  • 周辺地域で使えるクーポンなども付ける

という内容。

詳細は717日に出るそうなので、僕ら事業者も内容はまだ把握出来ていないが多分そんな感じ。

  • 感染者が増えてしまう
  • 政府の利権が絡んでいる
  • 観光業よりも医療関係者や被災地に投資するべき

などなど、この2、3日でキャンペーンを取り巻く環境はガラッと変わってしまった。

また、東京都が感染レベルを引き上げた事もそれに拍車を掛けた。

「なぜ急いで今やるんだ」との声も理解できる。

一番悪いタイミングでの開始になってしまいそうだが、Gotoキャンペーンは観光業会からすると一縷の光であるのも間違いない事。

多くの旅館は、4月・5月は9割近くの売り上げを落としたはずだ。そして6月・7月も5~7割の下落は間違いなさそう。

旅館って、多くの会社の力を借りて営業ができるんです。

  • 酒屋
  • 八百屋
  • 魚屋
  • 乾物屋
  • 肉屋
  • リネン
  • 電気屋
  • 水道屋

などなど。書いていったらキリが無くなるので書かないが、それはそれは多くの人の力で成り立っている。

4・5月はほとんど稼働しなかった旅館。周りの業者さんはどうなっただろう?

ほとんど稼働がなかったと聞いた。

彼らがいなければ、僕らは旅館を開けることが出来ない。

もしこの苦境を持ち堪えたとして、復活した時に提携業者が潰れていた・・なんて事になっている可能性すらある。

Gotoキャンペーンは、何も宿泊施設だけ救おう!という企画ではないのです。

つまり、「給付金を直接あげたら良いじゃん」というのは、何も解決にはなりません。

だからこそ、Gotoキャンペーンにかける期待は大きい。

そして、今の時期にやらないと多くの事業所・業者が倒れるだろう。

それでも「Go To キャンペーン」が必要な2つの理由【永山久徳の宿泊業界インサイダー】

自分なりの旅を

前述したように、「旅行」って何も”遠くへ行く”ということが目的だけでは無い。

確かに、

  • 「北海道へ美味しいものを食べに行く」
  • 「沖縄の海を満喫する」
  • 「海外で異国文化を楽しむ」

というのも旅行の醍醐味ではある。

しかしながら、改めて見直してみたら自分達の周りにも素敵な宿・観光地ってありませんか?そこ、行ったことあります?

恐らく、「近すぎて行かない」という方がほとんどなのではないだろうか。

昨年のクリスマス、実は同じ伊豆長岡の旅館に宿泊した僕。

理由は、「遠くに行ける時間がない」のと「ゆっくりしたかった」から。

結果的にはすごく満足な経験になったし、同じエリアでの良いサービス・料理に感銘を受けた。

「旅行の満足度」と「旅行の距離」は比例しない。そう、身をもって体感した。

だから、「Gotoキャンペーンに反対」ではなく、「せっかくのキャンペーンをどう使おうか?」を今一度考えてみて欲しい。

  • 車で30分だけど、今まで手が届かなかった宿に行きませんか?
  • 近場だけど、ずっと行けていなかった家族旅行をやりませんか?
  • 大切な人と、非日常を味わいませんか?

あなたらしい”Gotoキャンペーン”はあるはず。

人生を豊かにするツールとして、旅行をご利用ください。

(富嶽はなぶさのご予約はこちらから→富嶽はなぶさ公式HP

(友人の旅館社長の声に感銘を受けましたので貼っておきます↓)