【料理のコツ】洗い物を制するものは料理を制す

世の中には様々な格言がある。

ボクシングの世界ならば「左を制する者は世界を制す」

バスケの世界ならば「リバウンドを制するものがゲームを制す」

では料理は?

を僕なりに考えてみました。

「洗い物を制するものは料理を制する」

料理上手になりたいあなた、必見です。

料理上手と料理下手の違い

料理をする時一番気をつけなければいけないことは何でしょう

  • 料理の味付け
  • 綺麗な盛り付け
  • 器選び
  • テーブルコーディネートなどの雰囲気づくり
  • 下処理 下ごしらえ

などなど、様々な要素が絡み合って料理が出来上がります。

その中でも、料理上手になる為の重要な要素は、「流れの良い作業をする事」だと思っています。

同じ料理内容の献立を作るにしても、人によって出来上がり時間は変わります。

料理が上手な人は、絶対に出来上がりが早い。これは間違いなく。

例えば

  • ご飯
  • 豆腐の味噌汁
  • 生姜焼きとキャベツの千切り
  • ほうれん草のお浸し

を作るとします。

あなたは、何から調理し始めますか?

僕ならまず、「ご飯を炊く」から始めます。何故なら、一番時間がかかるから。

お米を研いで、ザル上げして、浸水してから炊く。

その間に、

  1. 豚肉をつけダレに浸けて
  2. キャベツを千切りにして水に晒し
  3. 豆腐の味噌汁を作りながら別の鍋でお湯を沸かし
  4. 湯が沸いたらほうれん草を茹でて氷水で冷まし
  5. 味噌汁を仕上げ
  6. キャベツを水切りし
  7. ほうれん草を絞って味付け・盛り付けをしてしまい
  8. キャベツをお皿に盛り付けてから
  9. 肉を炒める

という流れにするかな。

この流れが、人によって違うと思いますが、料理上手な人に共通している考え方は「〇〇している間に〇〇する」という考え。

  • お米を炊いている間に、キャベツの千切りをする
  • 豆腐の味噌汁を作りながら、ほうれん草用のお湯を沸かしておく
  • ほうれん草を仕上げながら、キャベツの水切りをする

と言ったように、「〇〇しながら〇〇する」という事を散りばめています。

ここに、料理上手と料理下手の違いが生まれるのです。

ご家庭でなんとなく作っている”お浸し”。はなぶさ旅館の板前が、ちゃんとしたお浸しの作り方を紹介します。 重要なポイントは2つ。「下処理」と「薄味」である。

料理は、頭の中で如何に組み立てられるかが重要で、流れを作る事で仕上がり時間が全く変わります。

食材の鮮度、温かさ、食べる人の待ち時間など、様々な面で、料理は早く仕上げられる方が良いです。

料理をしていると、流れを組み立てる作業に慣れてきますが、流れを組み立てるのが苦手な人は、料理をする前に流れを考えて紙に書いてその通りに作ってみましょう。

だんだんと慣れるはずですから。

特に、男性が苦手とする作業です。

ここでは「とりあえず始めてみよう」はダメ。

しっかりと考えてから始めましょう。

洗い物を制する者は料理を制する

ここまでで、”料理の流れ”の重要さはお分かりいただけたかと。

ではさらにもう一つ重要な事を。

料理の流れを滞りなく進める上で重要なのは”洗い物”なのです。

どんな作業をするにも洗い物が必ず出ます。

いかにこの洗い物をうまくさばいていくのかが腕の見せ所。

  • 味噌汁を作りながら、キャベツに使った包丁とまな板を洗う
  • 豚肉を炒めながらキャベツのザルとボールを洗う

などなど、やはり「〇〇しながら〇〇を洗う」のです。

”出来るだけ洗い物を溜めないように”

を常に心がけましょう。

今日のタイトルにあるように、「洗い物を制する者は料理を制する」なのです。

シンクに洗い物をためながら料理をしている人は、料理の仕上がりも遅いはず。すなわち料理下手。

奥さんに、「今日は料理作ってあげるよ」などと言って、逆に奥さんに迷惑をかけていませんか?

  • シンクに洗い物を溜めながら料理していませんか?
  • 溜まりに溜まった洗い物を奥さんがやっていませんか?
  • キッチンを汚していませんか?

奥さんの顔をよく見てください。もしかしたら苦笑いになっているのでは?

せっかく料理を作るのだから、みんなに笑顔になってもらいたいですよね。

最後までしっかりと料理を全うしてください。洗い物も料理の一部分です。

洗い物をしなくて良い料理など、この世にありません。

プロの世界にもいる”料理下手”

実は、板前の世界にもいるんです「料理下手」が。

洗い物を溜め込んでしまったり、洗い物をバイトの子に押し付けたり。

新人とかではなく、もう20年以上和食の世界にいる人でさえ。

洗い物を流れの中で上手く洗えない板前の共通点は、「仕事が出来ない」という点。

洗い物を溜めちゃう板前さんで、仕事ができる人なんて一人も見たことがありません。

だから、大体2日も一緒に働けば、その人が「仕事が出来る」のか「仕事が出来ないのか」は分かります。

僕は基本的に洗い物は自分で洗うし、溜め込みません。

別に僕が仕事が出来るとか出来ないとか言いたいのではなく、僕の中で”洗い物までが料理”だと思っているからです。

自分の中で、流れを作っているのです。その流れの中の一つが洗い物。疎かに出来ませんね。

さあ、洗い物を制して料理上手になりましょう!

だって、洗い物を制するものは料理を制するから。

一見作るの難しそうな玉子焼き。この記事さえ読めば上手に巻けます。クックパッドには載っていない玉子焼きのコツ。 もちろん、伊豆長岡温泉 陶芸の宿はなぶさの玉子焼きは全部手作りです。