目次
宿泊先のお料理プランに悩む
旅館を予約する時は、何を一番重要視しますか?
- 施設
- お部屋
- 温泉
- 料理
- 接客
- アクティビティ
- 立地
などなど、人によって様々かと。
その中で、「お料理」の占める割合は大きいのではないでしょうか。やはり、「美味しい料理を食べたい」と思う気持ちは大きいかと。
しかし、目星を付けた宿のHPの「お料理」ページを眺めても、どのプランにすれば良いのやら・・。
- 「こっちのステーキコースが良いの?」
- 「しゃぶしゃぶもあるの?」
- 「やっぱスタンダードコースか?」
折角行くのだから、絶対に誤った選択はしたくない!ハズしたくない!・・・分かります、その気持ち。って事で、富嶽はなぶさのお料理プランを、丁寧に丁寧にご説明するブログを書きます。今回は、富嶽はなぶさのスタンダードコース「伊豆会席」についてご紹介。
とにかく「伊豆の食材」にこだわったプランで、迷ったら「伊豆会席」にしてください!安心安全・伊豆会席です!
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伊豆会席
富嶽はなぶさのスタンダードプラン「伊豆会席」。月替わりで献立は変更となります。
スタンダードプランは、3年ほど前にフルリニューアルして現在の伊豆会席の形になりました。リニューアルする時に一番念頭に置いたのは、「伊豆の食材をとことん楽しんでいただく」という事。
僕が調理場に言ったのは、”パッと目を開けてどこの料理か分かるようにしよう”と。
「伊豆ってこんなにも食材が豊かなんだ」「伊豆の料理は最高だね」「また伊豆に来たいね」「はなぶさの料理はまた食べたい」、と言われるようにと。
- 食前酒
- 先椀
- 前菜
- お造り
- 煮物
- 焼き物
- 冷し物
- 中皿
- 食事
- デザート
以上の様な、伝統的な日本料理の会席。しかしながら、先椀には季節の野菜スープ、中皿にはトマトソースやホワイトソースのグラタンなど、和食だけにとらわれないアレンジも。
基本的には”手作り”がモットーの富嶽はなぶさの料理。
以前、少しだけ働いた板前が「こんなに仕事する旅館は他にありませんよ」と。”作られたお惣菜がそのまま出される・・・”みたいな事は絶対にありません。ありえません。というか、そんなことって本当にあるの?都市伝説ですよね?こわいこわい。
話は逸れましたが、富嶽はなぶさのスタンダードコース「伊豆会席」について、10月の献立を例にもう少し詳しくご説明します。
伊豆会席の内容
食前酒【山葡萄酒】
梅酒と山葡萄の蜜を割って作っています。
割る比率は、望月料理長が決める。甘めの食前酒が、食欲をどんどんそそります。食事の初めにゆったりと良い気分に。
先椀【スープ】
10月は「丸十(薩摩芋)のスープ」です。*写真は9月の「赤パプリカの冷静スープ」
丸十は薩摩芋の名称。かつて、薩摩藩の藩旗に丸に十の字が書いてあったので、薩摩芋のことを丸十と呼びます。
薩摩芋のペーストを、出汁・生クリーム・牛乳で伸ばす。口当たりが滑らかで、スープの中に入っている玉ねぎと、上に浮いたクルトンの食感がアクセント。
前菜
- 栗の渋皮煮
- 蕪のそぼろ餡掛け
- 秋刀魚の八幡巻
- 季節のキノコのキッシュ
- 秋鮭の親子マリネ
- 鴨ロースト(オレンジ風味)
- 柿う玉
- 神無月落雁
八寸とも呼ばれる日本料理の極上のおつまみ。「季節感」「盛り付け」「味付け」など、和食の仕事を魅せる大切な仕事が前菜です。
10月は栗の渋皮揚げや秋鮭のマリネ、サンマの八幡巻など、季節感の中に職人の技が光ります。
富嶽はなぶさ公式ブログ→「一番手のかかる秋の味覚”栗の渋皮煮”」
徹底的なほどに”手作り”にこだわった料理の数々。食材も、出来るだけ伊豆の食材で揃えています。富嶽はなぶさの料金で、ここまで質・量ともに高いレベルの前菜を出す施設はなかなか無いかと。
お造り
- カンパチ
- 鯛
- 甘エビ
- サーモン山かけ
- 富士山サーモンの姿造り/鮎の姿造り
- エシャロット ネギ味噌
お造りは、伊豆の海鮮をふんだんに。季節や魚の獲れ具合によって内容は変わります。
6月~9月までは「鮎の姿造り」を。10月からは「富士山サーモン」のご提供をしております。富士山の湧水で育てられた富士山サーモンは、臭みが全く無くお刺身でも十分。小さい骨も全て取り除いているので、安心してお召し上がりいただけます。
カンパチ・鯛についても、一番良いタイミングでお客様にご提供出来るよう、日数を考えているこだわり。よく、「刺身は獲れたてが新鮮で旨い」みたいな事を言う人がいますが、刺身はある程度時間を置いてから食べたほうが美味しいんです。そこを見極めるのがプロの仕事なんですね。
付け合わせのエシャロットは、ネギ味噌をたっぷり付けて食べると美味。最高です。
煮物【大根の信田煮】
- 大根
- お揚げ
- 海老芝煮
- 海老芋
- もみじ麩
- 蕗
大根と油揚げを炊いた、非常にクラシックな仕事。和食らしさが前面に押し出されています。
煮物は富嶽はなぶさのメインと言っても過言ではないです。とにかく手がかかっているのです。味付けも、常にご好評のお声を頂戴しています。
派手さはないが、本当の美味しさがウチの煮物にはある。食通の人は必ず「煮物が特に美味しい」と言うんです。さて、あなたには美味しさが分かるかな?
富嶽はなぶさ公式ブログ→「富嶽はなぶさの料理長が煮物に込める想い」
焼き物【静岡そだちの炙り寿司】
伊豆会席、一番のメイン「静岡そだちの炙り寿司」
A5和牛の静岡そだちを、焼きしゃぶスライスという薄切りにして、酢飯の上に盛り、お客様の目の前で板前がバーナーで炙ります。
口コミのレビューには「もっと食べたかった」「とろけてヤバかった」などのお声を頂いています。口に入れた瞬間に「美味しい!」と感じられる静岡のお肉を使いたかったので、原価的にはかなり無理をして使っています。脂が甘いので酢飯にしたシャリとの相性も抜群。
旅館の板前は、クローズドキッチンが多く、作っている人の顔が見えない場合がほとんど。ですので、料理についても色々直接ご質問くださいね。
冷し物【韮山トマトのワイン煮】
伊豆の国市韮山はトマトの名産地。
富嶽ではミニトマトをワイン煮にしてご提供しています。静岡そだち炙り寿司の”お口直し”に。伊豆韮山産のミニトマトは、全て湯むきしていて甘く炊いています。
特に女性から「どうやって作るんですか?」と聞かれる一品。富嶽はなぶさスタッフで試食した際は、接待スタッフからも同様の質問を受けました。トマトが食べられないお子様もバクバク食べれるトマト。トマトを超えたトマト。
ワインはアルコールを飛ばしてあるのでお子様でも安心です。
中皿
- トマトソースグラタン
- ホワイトソースのココット
- 餡掛け茶碗蒸し
などなど、暖かい「温物」をご提供しております。
今月は、秋茄子とカサゴのトマトグラタンです。秋茄子の他に、旬の舞茸などもたっぷり入っています。カサゴは、一度塩焼きしていて香ばしく臭み無し。秋茄子は素揚げ、舞茸は一度炒めてあります。和風のトマトソースは、一番出汁をベースにトマトペーストを入れて味付けを。
これからの季節、温かいものが嬉しいですよね。
食事【山葵ご飯「伊豆まぶし】
富嶽はなぶさの名物ご飯「伊豆まぶし」
天城産の本山葵を最大限美味しく戴いてもらうには?を考えて考えて伊豆まぶしにたどり着きました。
「山葵×ご飯×鰹節×醤油」の掛け合わせは本当に最高。
ご飯のお供に用意した、はりはり漬けや昆布煮、錦松梅ももちろん手作り。最後に自慢のお出汁をご飯にかけて山葵を溶いて・・・最高やないですか。
伊豆まぶしへのこだわりを綴った文章はコチラから↓
デザート
甘味はババロアやムース、季節のフルーツなど様々。今月は、チョコババロアに季節のフルーツを添えます。
さっぱりとした味をお楽しみください。最後はサッパリと。
こんな人にオススメ
- 伊豆の幸を堪能したい!
- 旅館イチオシのコースが良い!
- お腹いっぱい和食を楽しみたい
- カップル・ご夫婦でゆっくり食事を楽しみたい
- コース仕立ての料理が好き
- お肉もお魚も大好き
- 山葵の本当の美味しさに出逢いたい
- 伊豆のお酒と料理のペアリングも楽しみたい
以上のような方は、是非是非「伊豆会席」をお選びください。
迷ったら「伊豆会席」で決まり!
とにかく、迷ったら「伊豆会席」で大丈夫!
当館の料理を召し上がって、「足りなかった」というお客様にはまだ出会った事がありません。お腹も十分一杯になるし、伊豆の食材にこだわっているので、伊豆に来た価値があるかと。
女性には少し多いかもしれませんので、残していただいて大丈夫です。勿体無いと思われますが、全員が全員”ちょうど良かった”という量は絶対に無いと思いますので。残しながら適度な量で。
さて、僕らは「パッと目を開けて”この料理は伊豆だな”となってもらうような料理」を、引き続き考え続けます。
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