料理を更に美味しくするには?富嶽はなぶさサービススタッフの試食会を開催

料理は「作る人×出す人」

旅館の板前さんの顔を見た事はありますか?

多くの人の答えはノーでしょう。

何故なら、大部分の旅館はクローズキッチンであるから。

  • どんな人が作っているか
  • 何人調理場がいるのか
  • どんな年代の方が作った料理なのか

旅館では全然分かりません。

献立に「調理長 〇〇」という名前を見て、想像するくらいでしょう。

これは問題ではないのかな?

だから、3年前から僕は積極的にお客様の前に出るようにしました。

富嶽はなぶさスタンダードコース「伊豆会席」では、メインの料理は「A5和牛静岡そだちの炙り寿司」。お客様の目の前で調理人がお肉を炙るというもの。

これが非常に評判が良いのです。

お客様の前に行くだけで、「ほら!板前さん来てくれたよ!」とか言われるのですから。

イタリアンとかなら普通ですよね。オープンキッチンなら尚更に。

しかしながら、旅館は”板前がお客様の前に出る”だけで強みになる

基本的に、僕は接客が好きなので出来るだけ出るようにはしているのですが、それでも板前のサービスには限界はあります。

朝・昼・晩 と、三食の仕込みや盛り付けがあり、旅館の板前の仕事量は想像以上に多い。

だからこそサービスの力が大切なのです。

僕ら「作る人」から「出す人」へ、想いを伝えておかないとお客様には伝わらない。

という訳で、先日サービスの方に向けて試食会を行いました。

やってみた感想は・・・めっちゃ良かった。

何故こんなにシンプルで大切な事を今までやってこなかったのか・・と、猛反省した次第です。

試食会

  1. サービススタッフ
  2. フロントスタッフ

に対して、メインのコース「伊豆会席」の試食会を行なったのは6月後半。

富嶽はなぶさへ移転して、スタッフが増えた事で情報共有をするという狙いで。

昔からのスタッフも、実際にコースを食べた事がある人はいませんでした。

お客様に、食べた事もない料理を提供する・・ダメですね。

  • 内容
  • 食材
  • 原産地
  • 作り方

など、様々な質問が飛んできたし、僕もこんな想いで作っているという事を伝えた。

料理人は”料理を作って終わり”ではないし、サービスは”料理を出して終わり”ではない。

「料理を通してお客様に満足してもらう」というのが、本来の目的である。

  • 作り手
  • 運び手
  • サービス

を経由してお客様のもとに提供されるのだから、全員が同じように情報を共有して、同じ様に想いを伝えていかなければいけないなぁと。

だから、試食会って本当に大切なんだと改めて。

やってみて、色々な部分が改善されたし、料理の問題点・サービスの方法も共有できた。

僕らは料理をアップデートし続けなければならないし、サービスは更に満足してもらう為に向上しなければならない。

本当に、試食会をやって良かったと。

引き続き続けます。料理を最大限に楽しんでもらえる様に。

富嶽はなぶさにご予約の際は、伊豆会席がオススメです→富嶽はなぶさ公式HP予約サイト(ベストレート保証)