料理は想像だけじゃダメ、食べてみて初めて分かるもの。”A5和牛静岡そだちステーキ”を改良しました

料理は、”食べる側””出す側”で大きな違いがあります。

実際に、自分の料理を食べてみなければ分からないことなど山ほど。

料理人は、傲慢になってはダメですね。想像と現実は必ずしも一致しない。

はなぶさ旅館の料理を、実際に食べてみて・気づいて・改良しました。と言うお話。

A5和牛静岡そだちステーキ

はなぶさ旅館の名物はお肉。

A5和牛静岡そだちのステーキです。

正直、ここまで上質なお肉を、この値段で(自分で言うのもおこがましいですが)提供している旅館は他にないと思います。

実際に、お客様からは非常に良い感想を多々いただいています。

はなぶさ旅館に来たなら、A5ステーキを付ける!」を合言葉にご予約をお願いします。

A5和牛静岡そだちステーキが付いた「伊豆会席+ステーキプラン」の詳細はコチラから

・・と、ステマはこの辺にして本題です。

お客様の立場で、当館の料理を実際に食べてみると・・

先日、はなぶさ旅館で実際にお客さんの立場で料理を食べる機会がありました。

A5和牛静岡そだちステーキ付きの料理で。

ご常連のお客様と一緒に。

はなぶさ旅館の料理を食べた感想は、「素直に美味しいな」でした。

ホント手前味噌中の手前味噌ですが、ウチの料理は美味いです。

作っている人が言うので、このセリフに何の説得力もないですが、そう思ったのだから仕方ない。

”量は多いので改善しなくてはいけないが味はバッチリだな”

そう思ってました。A5ステーキが運ばれるその時までは。

はなぶさ旅館のA5ステーキは80gもあるので、食べ応えがあります。

野菜も

  • 茄子
  • 椎茸
  • エリンギ
  • 玉ねぎ
  • 人参
  • 獅子唐

とこちらもモリモリあります。

ステーキの一枚を使い、熱々の陶板にステーキの脂を引き、具材を焼いていきます。

ここで問題が。

野菜の玉ねぎを焼いたら、陶板がいっぱいになってしまって肉が焼けないのです。

一緒にいた常連の方からは、「玉ねぎに火が入ったことないよ」と驚愕の一言。

確かに玉ねぎをこんなに厚く包丁していては、固形燃料の火力では火なんか入らない。

今までお客様から苦情が出なかったのが不思議なくらいです。

「こりゃいかん」というわけで、早速次の日に野菜の切り方を変えて試食。

そして、その日から切り方を変えた野菜で提供を開始しました。

料理は想像だけではダメ。

今一度反省を。

料理の仕事をしていると、色々な事がある程度は想像できるようになってきます。

  • このぐらいの塩を入れたら・・
  • このぐらい煮込んだら・・
  • このぐらいの切り方をしたら・・

などなど。

経験から結果を弾き出すようになってきます。

今回も、「このぐらいの包丁をしていれば火は入るだろう」という考え方から、というより「今までこの切り方だったから」という考え方だったからいけない。

常にお客さんの目線になって料理を考えなければと。

試食って大事だなって思いました。

いつの間にか僕も、頭でっかちな板前になっていたのかもしれません。

襟を正さなければ。

という訳で、はなぶさ旅館のお料理を食べたときに「ん?」と思った方は、お気軽にお伝えください。

全力で直します!

ただ、「味が・・」という方は、、ごめんなさい!味は直すつもりないっす!そこはごめんなさい!


シノ子、ありがとう。