いつも通っている道に、新しいお店が出来るとすぐに行きますか?
僕は、いつも気になって気になって仕方ないのに、なかなか足を運びません。
出先だとすぐに行ってしまうのに、地元だと何故か腰が重くなるのです。何故だか。
三島田町に出来た和食屋さん「季節料理 あまね」もその一つ。
伺うのに一年くらいかかりました。
そして、やはり最高のお店でした。すぐに行けばよかった・・っていつも後悔しています。
今回は、そんな”季節料理 あまね”についてご紹介。
当館・はなぶさ旅館からは、車なら20分強。電車なら伊豆長岡駅から三島田町駅まで電車で15分ほどです。
先に言っておきます。「行った方が良いです」。はい。
【季節料理 あまね】
場所:静岡県三島市南本町16-5 1F (GoogleMapはこちら)
最寄駅:三島田町駅(駅から歩いて5分くらい)
営業時間:月・水~日曜(火曜・第3月曜定休) 17時半~22時半(21時半L.O)
電話番号:050-3492-0599
Web:ぐるなび 食べログ
女性の板前さんが切り盛りする”あまね”
三島田町の、佐野美術館近くにあるお店”あまね”。
外観は「街の割烹料理屋」と言った感じで、一見さんで入るには少しだけ勇気がいるような感じも。
中に入ると、女性の板前さんが切り盛りしています。
笑顔が素敵で、「いらっしゃいませ」と言われた瞬間、「良い人だな」と分かるそれです。
和食って、どこか壁があると言うか、敷居が高い気がするのは、板前の責任もあるのだと思っています。
”職人”と言えば、いわゆる「気難しそう」な印象があるのかと。
しかし、あまねの板前さんは、とても腰が低く優しい雰囲気に溢れています。
「入って良かった」と直ぐに思わせるその姿勢。勉強になります。
秋の献立
初めて伺ったのが、昨年・2018年の10月でした。ですので、秋の献立。
”突き出し”は、もち米の上に”牡蠣の有馬山椒蒸し”が。
出す直前に蒸し直して、温かい状態で提供されました。
もち米にも、軽く塩味がして、恐らく昆布出汁で炊いているので昆布の香りも良い感じ。有馬山椒と一緒に蒸した牡蠣も完璧な火加減。
突き出しから心をグッと掴まれた感じ。
この日はアラカルトで
- 筋子の西京漬け
- 無花果の白和え
- 蕪の菊花餡掛け
- 季節の野菜天ぷら
- 栗の炊き込みご飯
を注文。
ちなみに、日々献立が変わるようで、次回食べようと思っていても、次回にはその献立は無い・・なんて事もあるようです。お気をつけください。
【筋子の西京漬け】
僕もよく献立に入れる”西京漬け”
あまねでは、筋子を西京漬けにしていました。
西京漬けって、素材にある程度”塩味”が付いているものが良いので、筋子はかなり良い味に仕上がっていました。
大根の四つ角を、面取り包丁している部分に”職人魂”を感じました。
【無花果の白和え】
白和えって、結構何にでも合うので、職人さんによって色々なパターンがあるので楽しみなのです。
僕の大好きな無花果と合わせていたので即注文。
しっかりと白和えの水分を抜いてあるので、無花果の瑞々しさが邪魔しない仕上がりに。
【蕪の菊花餡掛け】
どうです、この画。もうね「お見事!」な一品でした。
綺麗に包丁された蕪は、柔らかいながらも歯ごたえが残っている完璧な火の入れ具合。
菊花餡も、良い塩梅の銀餡に黄菊が散らされていて美味しい。
目でも舌でも楽しい椀盛です。
【季節の野菜天ぷら】
レンコンや零余子、インゲンなどを天ぷらに。
衣の付け加減、揚げ具合も最高な仕上がりでした。天ぷらは、かなり腕の違いが出る難しい料理。
ちなみに僕は下手くそです。・・どうもすいません。
【栗の炊き込みご飯】
注文を受けてから釜で炊き上げる”炊き込みご飯”
他にもいくつか種類がありましたが、栗の炊き込みご飯をチョイスしました。
薄味の良い塩梅の塩味に、栗と水菜がバッチリ合わさっていて最高。
漬物も自家製で、大根の皮を干してから漬けた漬物と、胡瓜だったかな?どちらも美味でした。
日本酒やワインも豊富に置いてあるので、酒好きにもピッタリなお店です!
冬の献立
先日、一月の後半にも伺ってきたので、その時の献立もご紹介。
くどいかな?笑 でも、全く献立が変わっていたのでね。
今回の突き出しは、”白子豆腐の揚げ浸し”。
雪輪の器に盛られた白子豆腐は、もはや「お通し」のレベルではありません。完璧な一品・・いや、完璧な逸品です。
白子豆腐は、かなり柔らかく仕上げていて、粉を付けて揚げてから出汁に落としています。たぶん。
あ、ちなみにコレは僕の勝手な推測なので、もしかしたら調理法は違うかもしれません。悪しからず。
お出汁まで完璧な味付けでした。あっぱれです。
今回注文したのは
- 唐墨大根
- 炊き合わせ
です。ちょっと飲みだったので少ないですが。
【唐墨大根】
痛風の大敵である”唐墨”を頼んでしまう辺りが、真の痛風たる所以。前回の筋子と言い懲りないやつです。
で、やはり最高の味でした。相当良い唐墨を仕込んでいる模様です。
半分は焼いていて、半分はそのまま。唐墨は、焼くとかなり印象が変わるので、良い提供方法だなと思いました。
やはり大根は面取りしてありました。
【炊き合わせ】
蕪・牛蒡・椎茸・菜花が盛られていました。
当然ながら良い味付けです。基本的に、薄味なのが好印象。振り柚子が良い仕事をしていました。
和食好きは必ず行くべきお店
個人的には相当”当たり”なお店でした。
お値段もそこそこな感じですし(単価は一人5,000円くらい)、雰囲気も良いですし、接客も優しいです。
女性が切り盛りしている事もあって、店内は凄く綺麗。一番驚くのは、調理場がピッカピカなのです。
僕が行った時も、雪平鍋をスチールウールでピカピカになるまで磨いていました。
この辺りも女性ならではなのかと。本当好感が持てます。
和食が好きな方は、必ず行くべきお店です。
割と手を抜いてしまいがちなお通しに、しっかりと仕事が施されているので、一番最初に驚くはず。
僕は、またすぐに行きます。だって、最高のお店だから。
【季節料理 あまね】
場所:静岡県三島市南本町16-5 1F (GoogleMapはこちら)
最寄駅:三島田町駅(駅から歩いて5分くらい)
営業時間:月・水~日曜(火曜・第3月曜定休) 17時半~22時半(21時半L.O)
電話番号:050-3492-0599
Web:ぐるなび 食べログ
三島田町でもう一つのオススメの和食屋「いい田」の記事もどうぞ。
#三島田町 でずーっと気になってた和食屋 #あまね へ行ってきました。
やはり最高のお店でした。
筋子の味噌漬け、株の煮物菊花餡かけ、天ぷら盛り合わせ、栗の炊き込みご飯。
全ての仕事が丁寧です。女性の板前さんらしい綺麗で繊細な仕事に尊敬します。ホント勉強になる。
また行こ。 pic.twitter.com/XgOLtlqWTF— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2018年10月19日
三島田町の和食処 #あまね。
女性の板前さんが切り盛りするお店で、味・器・盛り付けがとても繊細で本当にオススメです。
特にお通しが素敵。昨日は白子豆腐の揚げ浸しでした。上品な味付けで素材の味を尊重してて勉強になります。#三島 へお越しの際は是非行ってみてくださいませ。#はなのオススメ pic.twitter.com/ZShtlqaQ0t— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2019年1月29日