【板前のリアル食べログ】京都 祇園「匠 奥村」のフレンチ会席がお見事すぎる!

意外かと思われますが・・・美味しいものを食べるのが好きです。

すいません、調子乗りました。

デブです。自覚あります。すいません。

旅行する際などは、基本的に”食べに行きたいお店” を軸にプランを考える僕。

「京都に行きたいなぁ~」

じゃなくて

「京都のこのお店に行きたいから、京都行きたいなぁ~」

といった感じに。

ある意味、僕にとってはお勉強ですからね。

仕事ですからね、ある意味。

”好き”が仕事って最高です。痩せられません・・ちくしょう。

2月の前半に、京都の「匠 奥村」と言うお店のフレンチ懐石を食べたのですが、最高だったのでご紹介。

かなり詳細にメモしたので、お店の人ばりに説明できると思います。

京都へ行った際には、是非とも行ってくださいませ。

祇園「匠 奥村」

実は一年半ぐらい前に、京都の方にご紹介していただいて一人で行った「匠 奥村

「箸で食べる京懐石風フレンチ」と紹介されているお店で、京都の祇園にあります。

「フレンチ」と「和食」を融合させた料理で、初めて行った時もいたく感動したのを覚えています。

「フランス料理に”和”の要素を入れている」

のではなく、

「和食の中にフレンチが隠されている」

そんなイメージです。

どちらかと言うと「和食」です。結構和食です。

だから、面白みがあるのかと。

系列店で、「祇園 奥村」と言うお店があるのですが、祇園奥村はしっかりとフランス料理です。

お好みに合わせて、選べるのも嬉しいですよね。

【匠 奥村】

場所: 京都府京都市東山区祇園町南側570-6GoogleMapはコチラ)

営業時間:12:0013:00(L.O) 18:0020:00(L.O)日曜営業

電話:075-541-2205

web:「匠奥村 公式HP」「食べログ

フレンチ会席

今回は、匠 奥村のランチコース7,000円の「フレンチ懐石」のをオーダー。

  • 7,000
  • 10,000
  • 13,000

ランチは以上の値段設定です。そして、7000円で十分です。

先に言っておきますが、腹パンになります。

ちなみに、全て税抜き価格で、10%のサービス料がプラスでかかります。

【前菜】

  • のれそれの三杯酢 オレンジソース
  • 唐墨大根
  • 菜の花 からし酢味噌
  • ビーツの寄せものと雲丹
  • サーモンマリネ

盛り付けが見事です。

節分の時期ならではの盛り付けと、梅の器が非常に素敵でした。

「わぁ~」と声が出る盛り付け。

料理は、やはり最初は視覚で食べるのだと思いました。

人は目で食事をする。すなわち料理は見た目が非常に大事。 ゴルファーがパットでお金を稼ぐように、板前も盛り付けでお金をいただく。 そんな盛り付けのコツをご紹介。

かなり王道な和食の前菜ですが、所々にオレンジソースを使ったり、ビーツをゼリー寄せにしたりと、オリジナルになっています。

味はどれも美味しかったですが、自家製の唐墨はあっぱれでした。

かなり良いボラ子を使っているようで、塩梅もGood

【自家製パン】

前菜を食べ終わると、自家製のパンがサーブされました。

実は、匠奥村の系列店には「ORENO PAN」というパン屋があります。

だから、どのパンもふっくら美味しい。

総体的に量が多いので、パンを食べ過ぎるのは危険です。

ただ、超絶美味しいです。すなわち、悩ましいのです。

【松葉蟹の洋風茶碗蒸し】

松葉蟹の旨みをたっぷり含んだ茶碗蒸し。

出汁は、鰹や昆布では無い出汁を使っているようでした。

THE 蟹!」と表現するのがピッタリなくらい、蟹の味が前面に出ていて美味。

【野菜のテリーヌ】

  • 蕪のソース
  • 海老のタルタル
  • フロマージュのチーズと大吟醸のソース
  • 国産レモンジュレ

京野菜を固めたテリーヌで、トマトや茹でた大根などが入っていました。

このお皿はソースが非常に面白い。

テリーヌの下に敷いてあるのが「蕪のソース」。甘みがよく出ていて、テリーヌとの相性も良い。

左上にあるのが、「フロマージュのチーズと大吟醸のソース」で、日本酒の大吟醸の香りがガツンと来て面白いです。結構好みは分かれそうですが、僕は好きでした。

吟醸香とチーズの相性が良いというのは、新たな発見でした。

左下の「国産レモンジュレ」も、レモンを甘く炊いてあって美味しい。普段のレモンとは全然違う”旨み”を感じました。

【氷見の寒ブリと大根 フォンドヴォーのソース エスタブリッシュ】

今回、一番びっくりしたのがコチラの一皿。

「お!もう肉料理か」

と思ったら、「氷見の寒ブリです」と。

しかも「洋風ブリ大根」と言うのだから驚きました。

フォンドヴォー主体のソースが、柔らかく炊かれたブリにマッチして美味しい。

大根は、コチラも炊いたものを片栗粉で揚げていて、ソースによく合う感じに。

確かに洋風のブリ大根として成立していて、本当に驚きました。

【和田牛蒡のスープ ミルクのカプチーノ】

和食で言う”中皿”の様なイメージでしょうか。

メインの前に、スープが出てきました。

和田牛蒡と言う、甘みの強い牛蒡だそうで、かなりシンプルな味付けになっていました。

素材の味をドンっと押し出したようなスープ。上にはミルクをカプチーノにして包んでいました。

書いていて、”カプチーノにする”の意味が自分でもよく分かりませんが、泡状になっていました。

【国産ヒレステーキと〆のカレー】

メインは、ミディアムレアに焼かれた国産ヒレステーキ。

焼き加減は事前に聞かれたので、ミディアムレアに。

本山葵、ヒマラヤ岩塩、和芥子、卸しポン酢の4種類で味わいました。当然のように美味。

やはり、良い肉は塩と山葵が個人的には一番かと。

そして、ヒレステーキと同時に持ってきたのは、〆のご飯「カレー」です。

奥村の名物で、前回来た時もカレーが出てきました。

スパイスが効いていて、意外と本格的な味付けです。辛いので大人向けのカレーかと。

【デザート】

  • バニラアイス
  • 白味噌とオレンジ フィナンシェ
  • オレンジソース
  • 漬け込んだ果実のパウンドケーキ
  • クリームブリュレ
  • 白ワインのゼリー 青リンゴ

さすがフレンチという感じで、デザートは品数多めです。

甘いものがそんなに得意では無い僕ですが、奥村のデザートは全部美味しくて完食します。

デザートにも”和”が散りばめられていて、白味噌のソースなど、本当によく考えられています。

京都に行く際にオススメです

夜は18,000円~とお値段が高い「匠 奥村」ですが、ランチは7000円~なので相当お得です。

ワインの種類も豊富で、グラスワインですら良いワインが普通に出てきます。

サンセールや、ジュブレシャンベルタン辺りが出てきます。一杯2,000円~3,000円程度なので、飲み過ぎには注意ですが。

フレンチ感のある和食。

板前の僕にとっては、非常に面白い料理で勉強になりました。

どなたでも楽しめるお店だと思います。

是非、京都の祇園へ行った際には、召し上がってみてください。

【匠 奥村】

場所: 京都府京都市東山区祇園町南側570-6GoogleMapはコチラ)

営業時間:12:0013:00(L.O) 18:0020:00(L.O)日曜営業

電話:075-541-2205

web:「匠奥村 公式HP」「食べログ

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