目次
もういくつ寝ると
早くも年の瀬。今年もあと2日で終了する。
今年はどんな年だったかな?と振り返る時期ですな。
ただ、中年ジジイが今年の出来事を振り返っても誰も興味がありませんので、今年食べて感動した料理を振り返ります。
2017年からこの振り返りを開始して今年で5年目。
毎年、感動する料理に出会えて本当に嬉しいです。
ルールとしては「5つの料理に絞る」というだけで、順位はなく全て1位でございやす。
では、どうぞ。
カンテサンスのチーズケーキ
”日本のフレンチ”と言えば、北品川にある「カンテサンス」。
ミシュラン三つ星を14年連続で獲得しており、名実ともにトップレストランであります。
そんなカンテサンスが、コロナの時期に通販でチーズケーキを販売している、という情報を見つけたのが今年の初め。
なんとかゲットしようと争奪戦を繰り広げ、15回目くらいでようやく購入しました。
圧倒的なフォルムと世界観で、箱を開ける前からワクワクが止まらない。
シェフの岸田さんが、今までのチーズケーキの6つの課題点を言語化し、全てを完全に解決した作品でした。
- 「単調さ」
- 「チーズケーキと言いながらチーズの存在感の薄さ」
- 「卵の匂い」
- 「濃厚さからくる重たい食後感」
- 「食感の悪さ」
- 「タルト生地がある場合はそれが湿気ってしまっていること」
現在の課題点の言語化、それに果敢にアプローチしている点で一気に引き込まれた。
食べてみると、確かに今までのチーズケーキの嫌いな部分が全て無くなり、食べた事のない味へと変貌しておりました。
”マジですげぇ…”というのが正直な感想で。
この感動体験は、noteにまとめてありますのでそちらをご一読ください。凄いっすよ。
(たった7000円で買える感動体験「カンテサンスのお取り寄せ」)
共水鰻
「死んだ時には鰻のタレを掛けて鰻重となって死にたい」というのは僕の遺言。お焼香は山椒にして、みんなで鰻重を食べて僕の思い出話を話して欲しい。
それくらい鰻が大好きなボク。
今年の奥さんからの誕生日プレゼントは鰻でした。そして、そのプレゼントが一番嬉しい。
今年は例年より鰻を食べた量は少なかったですが、色々と新しいお店にも伺いました。
その中で飛び抜けて感動したのが、三島にある鰻屋・むらかみの「共水鰻」。
大井川の伏流水で育てられる共水鰻は、通常の約2倍の2年の歳月をかけてじっくりと養殖されます。疑似四季養殖と呼ばれる方法を用い、2~3ヶ月に一度池を変えることで、天然鰻が成魚になる5年間の四季を2年で体験させます。
だから、個体は大きい上に、きめ細かい肉質に仕上がるとの事。
丼ぶりからはみ出るほど大きな鰻は、食べてみると決して大味ではなく旨味が強くて美味しい。また、身質はギュッと詰まっていてきめが細かい。
ふっくらとした食感、味、大きさは、普段食べているそれとは全く別物でした。
6,500円というお値段ですが、その価値は十分かと。
通常の国産鰻もあるので、2人で行って食べ比べてみるとその違いが分かりやすいです。
食べてみる価値ありまっせ!
スパイスカレー
昨年からどハマりしたスパイスカレー。今年も沢山のスパイスカレーを食べ歩きました。
東京に行ってはスパイスカレー屋を調べ上げ、一人でガンガン凸するスタイル。
今まで全く興味がなくて知らなかったのですが、こんなにスパイスカレー屋さんがあるのだな、とビックリしました。
その中で、特に感動した2軒をチョイス。
「代々木八幡 SPICE POST」
東京メトロ 代々木公園駅目の前にあるSPICE POST。
実は代々木八幡にある他のお店に行こうと思って歩いていたら見つけ、なんだか非常に気になったので並んでみました。
本当はポークビンダルを食べたかったのですが、売り切れだったのでチキンカレー&キーマを注文。
辛さのあるカレーで、スパイスの複合された感が非常に心地よい。
具材はゴロゴロ系で、なんとルーは無料で後がけもしてくれます。
家の近くにあったら確実に通うお店ですね。また行きたい。
「神保町 エチオピア」
言わずと知れたスパイスカレーの名店・エチオピア。
カレー屋の激戦区・神保町で、比喩ではなく正に”人が吸い込まれるように入っていくカレー屋”です。
開店してすぐにお店に伺いましたが、あっという間に満席に。
インド人と思わしき外国人がテキパキとオーダーをこなしていきます。
カルダモンがガツンと感じ、具材感は無くとも非常にパンチのあるカレーです。
食べ放題の蒸したじゃがいもが、これまたベストマッチ。
こういうカレーをボクも作りたいのや。
「日本料理Fuji」もち鰹
JR静岡駅からほど近くにある和食の名店「日本料理 Fuji」。
まだ若干30代の若い主人が腕を振るうお店。
ここのお店は、焼津の有名な魚屋「サスエ前田鮮魚」から魚を仕入れています。ですので、料理内容も魚推し。圧倒的な魚推しです。
スペシャリテである、お出汁に浸した甘鯛の鱗焼ももちろん美味しかったし、山菜などの野菜も本当に美味しかったのですが、一番感動したのは「もち鰹」。
その名の通り、身がモチモチしていて食感が最高に良い鰹。
変な血生臭さなどは一切なく、鰹の旨みを強く感じます。
敢えて血合いは外さずに、血合いの美味しさも召し上がってくださいとの事。確かに、血合いも臭みゼロで驚きました。
素材が良いのか、仕立てが良いのか、調理が良いのか。おそらく、その全てなんでしょう。
あっぱれ!
「富嶽はなぶさ」デザートプレート
富嶽はなぶさでご提供しているデザートプレート。その進化が止まらないのです。
ベテラン板前・和泉さんが担当しているのですが、どんどんと内容がアップデートしていくのです。
今では
- ロールケーキ
- チーズケーキ
- 林檎のアイス
- シュークリーム
など、全ての内容が手作りに。
また、チョコペンの模様もどんどん繊細になっており、提供時に「すげーー!」という声が響くのも珍しくありません。
聞くと、チョコペンの模様は1枚あたり20分も掛けているそうな。…マジかよ。笑
実際に試食で食べさせてもらいましたが、お世辞でもなんでもなく「その辺のケーキ屋よりよっぽど美味しいやん」ってなりました。
甘さは控えめで、ロールケーキの食感もシルキーで完璧。
アイスのソースまでこだわっているので、口の中が幸せに包まれます。
正直、ここまでこだわってデザートプレートを提供しているお宿は他には無いかと。
思いっきり宣伝ですが、記念日などにはデザートプレートをご注文するのがマジでオススメっす。という宣伝を挟む。
今年もありがとうございました
2021年も沢山の経験をさせていただきました。
- 美味しいものを食べる経験
- 新しいことにチャレンジした経験
- 既存のものをぶち壊した経験
- 思い通りにならなかった経験
- 行ったことなかった宿泊施設へ宿泊した体験
などなど、挙げられないほどに。
僕は、インプットの量がアウトプットの質に変わると思っているし、チャレンジした数が理想を具現化する精度を上げる、と思っています。
来年も沢山インプットして、チャレンジしていきたいと思います。
”現状維持は衰退”
しっかりと行動に移していきます!押忍!
良いお年を。
*普段のブログ更新は、富嶽はなぶさ公式ブログにて更新中!こちらはプライベートなものを載せてます
その他の店も振り返り
書ききれなかった分はTwitterで振り返りました。
こちらのお店もほんとオススメ↓
今年食べて感動した料理の振り返り。
ずっと行ってみたかった表参道のジビエの名店 #Lature。
提供方法やプレゼンテーションがホント凄くて一皿一皿 子供の様にワクワクしたのが思い出。
名物の鹿の血を使ったマカロンも美味しかったが、岩手県産ホロホロ鶏のパテアンクルートに悶絶。またいきたい。 pic.twitter.com/YMZT5qYiXV— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) December 29, 2021
今年食べて感動した料理の振り返り。
奥さんから誕生日プレゼントで予約してもらった小田原にあるミシュラン獲得の鰻屋 #友栄。
「もはや羽毛布団」という伝説の食レポとなった鰻は正にフカフカ。圧倒的クオリティと食べ応えで大満足の思い出。
結構並ぶので近くの鈴廣本店で時間潰しすると◎ pic.twitter.com/HZnwHWvAPQ— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) December 29, 2021
今年食べて感動した料理の振り返り。
白金にある #アルゴリズム はペアリングの妙が愉しめるお店。
カンテサンス出身のシェフが作る料理は柔軟で形が無く、またそれに合わせるアルコール・ノンアルコールどちらのペアリングも心地よい組み合わせ。
「マリアージュ」を感じたい方は是非行ってみて下さい pic.twitter.com/V1Msl7MI3R— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) December 30, 2021