先日、日頃からお世話になっている、短パン社長(奥ノ谷 圭佑さん)が主催する”短パンビール部”に参加してきた。
「人を集める・人を楽しませる事」の天才、短パン社長から、コミュニティー形成について肌で感じたこと。
何故、人が集まるのか?
新たな観光のあり方は、”コミュニティー”にヒントがある。
目次
短パンビール部とは?
僕が今回参加した”短パンビール部”。
SNS界の有名人、メディアにも多数出演している「短パン社長」はご存知だろうか?
1年の365日を短パンで過ごす、アパレルメーカーの社長だ。
自身のアパレルブランド「Keisuke okunoya」は、SNSとブログのみで販売し、何と売り上げは3億円にものぼる。
そしてアパレルのみならず、カレーやコーヒー、更にはお米まで手がけて販売している。自分の「好き」をとことん発信して、オリジナル商品としても販売する。
短パン社長は、アパレルメーカーの「常識」を、いや、現代の「常識」を常に壊しながら、改革を起こしている。
そんな短パン社長が、次に仕掛けるは「クラフトビール」
短パン社長のSNSやブログを見ていると、常に出てくるアイテムが”ビール”である。
遂に”酒類販売”という難題にも挑むのだ。
という事で、晴れて「短パンビール部」が発足したのは3月上旬のこと。
短パンビールを醸造するブルワリーは、長野県白馬村にある「HAKUBA BREWING COMPANY」。
4月と6月の2回に渡り、白馬ブルワリーに、短パンビール部メンバーが集まるのだ。
参加メンバーは、北は北海道から南は長崎までの、ビール好き・短パン社長好きな40名。また、メンバーの多くが会社の経営者である。
どうして平日に、仕事に都合を付けて、家庭に都合を付けてまで、全国各地から長野県白馬村に人が集まってくるのか?
ビジネスの基本は「人を集める事」
ビジネスの基本は「人を集める事」
これは昔も今も変わらない事だと思う。但し、集める方法は随分と変化した。
昔は新聞広告やチラシだったものが、現在ではブログやSNS、オンラインサロンやメルマガに変わっている。
プラットフォームを作るのもそうだ。Googleなんかは、世界中から人を集めて成功している。
何をするにも”人を集める”という事が、ビジネスの鍵である事は間違いない。
大企業には大企業なりの人の集め方があるが、僕らのような中小企業が人を集めるには?
短パン社長のコミュニティーに、その答えの一端を見た。
短パン社長は、お米を販売する時には「短パン田植え部」を発足させて、みんなで楽しみながら、楽しさをSNSやブログにて発信し商品の魅力を伝えてきた。
参加するメンバーも、楽しそうな雰囲気を発信して、商品に懸ける思いなどを伝えていた。
忘れて欲しくないのは、参加する人にとっては”人の会社の商品”だという事。
短パン社長の会社の商品作りに参加している。給料などもちろん出ない。
にも関わらず参加するのは、参加したいのは何故なんだろう?
それは、「短パン社長が好きだから」「短パン社長から何かを学びたいから」、この一言に集約されるんではないだろうか。
いくら給料が高くても、人が集まらない職業はある。旅館の仕事も、”人気がない職業”に分類されるだろう。
時給をいくら上げようが、魅力がないから集まらない。別に働く人がいないわけではない。旅館で働きたくないのだ。
逆に、お洒落なカフェなどは、時給が安くても集まる。
インフルエンサーの、”オンラインサロン”が良い例だろう。お金を払ってでも、インフルエンサーの仕事のお手伝いしたい人がサロンに集まる。
そのインフルエンサーが好きだから。そのインフルエンサーから何かを学びたいから。
施設や商品の魅力も勿論大事だが、これからは人の魅力の方が大事な要素なのかもしれない。
短パン社長はそのお手本だろう。人を楽しませる、発信で魅力を伝える。
人の事もよく見ている。人の発信を満遍なく見ている。ものすごく忙しいのに。
日々のそんな行動が、人を惹きつけるのだろう。
これからの観光は”コミュニティー”がキーワード
様々な環境が多様化する現代では、コミュニティー形成がビジネスの鍵になってくるのではないか。
商品や施設をアップデートしていく事は当然で、それプラス、自身のコミュニティーを形成する。
観光業には、特に求められている部分だと思う。
今までの旅館の売り方は、SEO対策や、”楽天トラベル”・”じゃらんネット”といった、所謂OTA(Online Travel Agency)での販売が主だったが、これからは旅館自身がコミュニティーを独自に形成して、お客様に来てもらう事を考えなければいけないのだと思う。
短パンビール部の様に、熱狂や喜びを与えられるコミュニティーを。
とりあえず僕は行動してみようと思う。短パンビール部で楽しかった思い出は、色褪せない様に仕事に活かしたいと。それが短パン社長への恩返しになると信じて。
ということで、9月に僕の作るコミュニティーで、はなぶさ旅館の宿泊セットをやります。
今考えているのは「玉子焼き×宿泊」
陶芸教室で玉子焼きの器を作り、玉子焼きの焼き方をみんなで覚えて、それを肴に酒を飲む。
ま、まだ構想段階ですので、もう少し考えてみます。
玉子焼きブログ貼っておきますね。
今回の短パンビール部が、僕の背中を押してくれたのは言うまでもなく、短パンビール部から様々なアイデアが浮かんできた。参加して本当に良かった。
そう思わせてくれる短パン社長のコミュニティーに、心から感謝している。
短パンビール販売について
色々話は脱線したが、僕も短パンビール部の端くれ。ビール販売の一端を担っている。
だから、短パンビールについての紹介を。
- 【発売時期】7月上旬を予定
- 【種類】香り豊かで、すっきり飲みやすい白いラベルの「Pale Ale」は、アルコール4.8% ビターでホップがガツンと個性的な黒のラベルの「IPA」は、アルコール6% の2種類
- 【販売数】Ale1200本 Pale Ale1200本 全部で2400本
価格などは、短パン社長の発信があり次第、追記します。
他にも2種類のグラスや、コースター、缶バッジなどのノベルティも付くそうだ。
ちなみにビール瓶に貼ってあるシールもお洒落。当然僕のMacBookにも。
Twitterのハッシュタグ「#短パンビール部」で検索してみると、絶対欲しくなるので是非。
短パンビールに合わせて「鮎の干物販売」
さて、僕はただの短パンビール販売員だけで良いのか?
熱狂と興奮を与えてもらい、「よし!ビールを2400本売ろう!」だけで本当に良いのか?
僕は板前だ。板前として何が出来るかを考えて、鮎の干物を販売することにした。
短パンビールに合わせてもらう様に、7月の上旬の販売を目指して。
ただ今、急ピッチで販売に向けて動いているので、諸々が整いましたら、またお知らせします。
TwitterやFacebook、Instagramを見ていてくれると、ブログより早く情報を得られますので良ければチェックしていてください。
「決断より行動」
自覚しているが、僕は決断から行動に移すまでに時間がかかる。
今回の短パンビール部への参加で、ガンガン背中を押してもらえた。
短パン社長の言葉の端々に影響を受けた。短パン社長は、本当にすごい人だ。
だけど、「短パン社長だから」と神格化して遠ざけてしまう事は誰にでも出来ること。そうやって遠ざけてしまうことによって、自分の可能性を否定することになる。
正にその通り。何か言っても「はなさんの人柄だから」とかいわれるけど、それ、他人を肯定しているようで自己否定してるから。可能性を自分で捨てるなよ。
「〇〇さんだから」と言ってしまった時点で出来ないし、ある種の否定だと思っている話。 – naoto kimura(木村直人) https://t.co/n6TwNcKUoW
— 「はな」陶芸の宿はなぶさ三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) 2018年6月13日
参加して楽しませてもらったものは、行動して恩返しすることにする!
”短パンビール部前”と”短パンビール部後”で変わったね、と言われる様に。
人を楽しませる様に。
人に笑顔になってもらう様に。
熱狂と興奮は自分で作る。やる。