簡単な料理と難しい料理
「初めて異性に食べてもらう料理は何にするか・・・」
誰しも1回は悩んだ経験があるでしょう。
- オムライス
- ハンバーグ
- 肉じゃが
などなど、”大好きなあの人のために”と一生懸命に料理するのは本当に素敵な事だと思います。
だからこそ「失敗したくない」という気持ちは大きくあるもの。
失敗した料理を食べさせて、微妙な反応をされるのは嫌ですもんね。相手だって「マズイ」とは口が裂けても言えないはず。
「ごめんね・・失敗しちゃったかも・・」「・・うん、いや美味しいよ・・」
なんて地獄絵図は勘弁だ。
そこで、料理人である僕から一つ提案を。
「失敗しづらい料理を作りましょう」
この世には2つの料理しかありません。
「難しい料理」と「簡単な料理」
料理初心者の多くは、この”難しい”も”簡単”も分からないかもしれない。でも、日本には簡単で美味しい料理がごまんとあります。
絶対に失敗したくない時に、あなたは「難しくて失敗するかもしれない料理」と「簡単で超美味しい料理」どちらを選びますか?
わざわざ”ハンバーグ”なんて難易度の高いものを作らなくても良いのです。
- オーブンありますか?
- ソースは作れますか?
じゃあ簡単な料理にしましょうよ。難しい料理は、一人ご飯の時に練習しましょうよ。
揚げ物は、意外にも難易度は低いですよ↓
さて今回は、絶対に失敗しない超絶美味しい味噌汁【豚汁】をレシピ付きでご紹介。
初めて彼氏に味噌汁を作るなら「豚汁」の一択です。
豚汁最強説
多くの人は、何故か豆腐の味噌汁作りたがる。だけど以下を覚えておいてね。
難易度は「豆腐の味噌汁 < 若芽の味噌汁 < 豚汁」です。
豆腐の味噌汁は、意外にもハードルが高い。
何故か?
豆腐って味が薄いじゃないですか。水分も多く含まれていて、旨みも抽出されない豆腐。凄くシンプルな味噌汁なんです。
何度も言いますが、料理はシンプルな方が難しい。
お吸い物の味付けとかは、プロでも緊張します。だから料理は、出来るだけ「複雑性」を持たせる方が良い。
豆腐の味噌汁なら、具材は豆腐だけじゃなく一緒に若芽を入れて旨味をのせた方が美味しいし、ネギを入れて香りを付けた方が更に美味しい。
要するに、具材は沢山入った方が美味しいんです。だから「豚汁」が最強だという事なんです。
大根・人参・牛蒡など、旨味が抽出する根野菜が多く入っているし、豚肉の動物性の油脂分と油揚げの油分で更に旨味を増し、里芋などの芋類でお腹を満たし、ネギで香りが良くなる。そして栄養素も満タン。
こんな最強な飲み物が、ここ日本にはあるのです。作らない手はないでしょう。
豚汁は冷凍するのが◎
豚汁は時間が経てば経つほど美味しくなる料理。
野菜などは、火を入れると水分が外に抽出し、その時に野菜の旨味がスープに流れるのです。火を入れて完成したばかりの豚汁は、具材の水分が抽出してしまっていて味が薄くなる。煮物と同じ原理です。
だから豚汁は、作ったその日に食べさせてはダメ。一度冷まし、じっくりと野菜が豚汁の美味しい水分を含むのを待ちましょう。急いでいれば氷で冷やすのもアリですが、やはり一晩は置いた方がベスト。
ですので、彼氏に披露するずっと前に豚汁は仕込みましょう。時間に余裕がある時に大量に作っちゃいましょう。
作った豚汁は、冷やしてジップロックなどのビニール袋に入れて冷凍庫へ保管すればOK。むしろ冷凍した方が味が染み染みになります。
ちなみに、こんにゃくは入れたほうが美味しいですが冷凍するならNG。こんにゃくを冷凍すると最悪。スカスカで硬くなって食べられませんのでご注意を。
冷凍した豚汁は、彼氏に披露する前日くらいに解凍しておいて鍋へ投入しておきましょう。あたかも”最近作った感”を演出しよう。
「昨日作った豚汁で良い?」くらいのスタンスで出してみてください。
「・・え?こいつ料理のレベル高くね・・」となること間違いなし。あくまでもさりげなくです。まさか冷凍庫に大量に豚汁が入っているなんて思わせないように。
カレーもビーフシチューも同じ要領で冷凍庫テクニックを使えます。
男を虜にする冷凍豚汁で胃袋ガッチリ掴んじゃいましょう。是非是非お試しくださいませ。
豚汁の作り方
ではお待たせしました。豚汁レシピをご紹介します。
【材料】
- 豚バラ肉
- 大根
- 人参
- 牛蒡
- 里芋(冷凍でOK)
- 油揚げ
- 長ネギ
- 好きなキノコ
- 出汁パック(ほんだしでも可)
- 田舎味噌
- 醤油
- 味醂
- ごま油
(具材の量は”鍋に入る量”というザックリな感じで大丈夫です)
(写真全然ないのでイメージ写真で笑)
【作り方】
- 豚バラ肉を適当な大きさに包丁し、大根人参は乱切り、牛蒡は斜めに細切り、長ネギも厚めに斜めに細切り、油揚げは1/8とか1/6とかの適当な大きさに切る。キノコもほぐしておく。
- 豚肉をごま油で炒め、下味程度の塩をする
- 豚肉の色が変わったら、大根・人参・牛蒡・里芋(冷凍のまま)・キノコを入れて更に炒める
- 2分くらい炒めて油をまとわせたら、具材が被るくらいの水を投入。灰汁をすくって、長ネギ・油揚げを投入。
- 出汁パック(ほんだし)を入れ、田舎味噌を「味薄いなぁ」くらいの量入れて、火を弱火にして放置。*コトコトなるくらいの火加減
- 人参と牛蒡を食べてみて、柔らかくなっていたら味噌を更に投入。ある程度味付け出来たら、醤油と味醂をひと回し。
- 一晩寝かせて完成
コツは「大量に作る」
豚汁を作る時のコツは、「大量に作る」です。
ちまちました食材の量で豚汁を作っても、食材の旨味が足りなくて中途半端な味になります。
残ったら冷凍すれば良い!の精神で、業者並みの量を作りましょう。
料理って、「美味しい」って言われた時がメチャメチャ嬉しいんです。それは、プロになった今でも全く変わらない。
この豚汁を作って、大切な人に心から言われる「美味しい」をゲットしてください。
家ご飯も素敵ですね。豚汁で温まるのも良いよね。でも作るの面倒くさければ、富嶽はなぶさへお越しやす!温めまっせ!
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