鶏卵の時期が春なのはご存知?

桜に事欠かない伊豆

河津桜の時期も終わりあとは染井吉野を待つばかり。などと思っていたら、先日行った修禅寺にて見事な桜が咲いていたのでびっくりしました。コチラの桜は「修善寺寒桜」という品種。行ったのが314。ちょうど河津桜が散り始める時期に咲くようです。河津桜修善寺寒桜染井吉野という流れ。この時期の伊豆は桜に事欠かないようです。2月中旬から4月中旬まで桜が見れるので、やはり伊豆は良いところ。と再認識しました。

伊豆の旅館では、2月の後半から桜の器や桜葉などを使います。普通、日本料理では季節外れの器や食材を使う事はご法度とされています。2月に桜の器が出てきたら「あれ?」となるのですが、河津桜があるのでそれもOK

ちなみに修善寺に行った理由は、今度企画している「ベアードツアー」の下見。地元を盛り上げようと若手有志で集まっている「長盛隊」で企画しています。マイクロバスでベアードビール修善寺工場へ行って工場見学、その後タップルームにて浴びるほどビールを飲んでみんなで帰るというツアー。どう?楽しそうじゃないですか?4月か5月に開催予定ですので、またアナウンスしますね。本当に美味しいビールですので。

ベアードビールについてのブログは伊豆に来たら飲んでもらいたい1杯〜ベアードビール〜

さて、春の香りがしてくるという事は、はなぶさ旅館の献立も春らしくなっているという事です。

狭腰の桜巻きや

ホタルイカや菜の花など、春の食材がドシドシ入荷しています。これから筍が出てくるのかな?楽しみです。そんな春の前菜の献立に「戻し卵」という献立を入れました。

実は鶏卵の時期は春なんです。

今が旬の鶏卵

スーパーに行けば1年を通して売っている鶏卵。その旬は春。

何故か?

卵には「有精卵」と「無精卵」というものがあります。有精卵とは簡単に言うと温めると孵化する卵。無精卵とは品種改良されたニワトリが産む卵。孵化はしません。年中卵が手に入るようになったのはこの無精卵のおかげ。しかしながら、昔はニワトリは春から初夏にかけて卵を産んでいたようです。

・・と、ここまで読んで気づいた方もいるかもしれませんが、この有精卵・無精卵の話はネットで読んだ知識をまとめただけ。僕の知識でも何でもないです。

書いていて、気が進まないというか、筆が進まないというか、キーボードが進まないのです。なのでコチラを読んだ方が詳しく分かります一年中食べている卵にも、旬があることをご存じですか? 卵が最もおいしい季節をお教えします

でも、鶏卵の旬が春という事は当然知っていました。何故なら日本料理の基本は「四季」だから。器・食材・あしらい・盛り付け・・などなど全てにその季節のものを入れます。だから季節の食材には敏感なのです。故に鶏卵の時期も春だという事は常識。

ただ、鶏卵は色々な場面で使われます。玉子焼き・玉味噌・たまご豆腐・黄身寿司・黄身酢・・などなど上げたらキリがありません。卵の万能ぶりには驚かされるばかりです。ちなみにそんなこともツラツラ書いたブログはこちら「茶碗蒸しにチーズを入れると美味しい」を掘り下げたら、卵の万能ぶりに慄いた (リンクばっかりだな・・って気持ちはしまってください)

戻し卵

3月の前菜の献立に、そんな旬の卵を入れようかと考え「戻し卵」を一品入れることにしました。まぁ基本的に卵は年中使うのですがね。

戻し卵とは、

ゆで卵の黄身を取り出し

裏ごして

マヨネーズ・辛子・胡椒で和えて元の黄身の位置に絞って戻すもの。すっごい簡単なのでご家庭でも簡単に出来ます。

実際に

コメントでも頂きましたが、ご家庭でやっているところも。ちなみに、ゆで卵を作るときはかき混ぜながら卵を茹でると黄身が真ん中にきます。片方に寄ってしまうと、この戻し卵は少しダサくなってしまいますからね。まぁご家庭では必要ないかもしれませんが。

前菜では、とびっ子と蛇の目胡瓜をあしらって華やかに。黄身のマヨをたっぷり入れるのがポイント。子供のお弁当に入れても良さそうですね。少しの手間で美味しさを演出できます。

是非やってみてください~。