プロが教える!蕪の美味しい炊き方!

今回は、蕪の炊き方のブログ。

”プロが教える!蕪の美味しい炊き方!”と、仰々しいタイトルをつけてしまいましたが、そんなに難しい話でもないのでご自宅でも試してみてください。

え~、しかし蕪が美味しい季節になってきましたね。

僕は蕪が大好きなんです。

蕪の味噌汁も好きだし、蕪の漬物・かぶら蒸し・煮物の蕪などなど、もうなんでも好き。

ただ、蕪の火入れって実は結構繊細な仕事なんです。

味噌汁などで、歯ごたえの無くなった蕪を食べた経験、一度はした事があるのではないでしょうか?

「せっかくの蕪が・・・」

と悲しい思いをしたくないので、ブログで”蕪の美味しい炊き方”を広めておきます。

料理下手のあなた!必見です!

下茹では生米と一緒に

ブログでも何度も言っているのですが、料理は【下処理】が重要。

”美味しい”のほとんどは、下処理によって決まる!と言っても過言ではないかと。

硬いナマコを食べた事ありますか?アレ最悪ですよね。 当館のナマコは劇的に柔らかい。口に入れたらビックリするほど。 秘訣は「下処理」にあります。

蕪の下処理は【下茹で】です。

まさか切った蕪を、いきなり炊いて味付けしていないでしょうね?

一手間で味は格段に良くなります。手間を惜しまないでくださいね。

でですね、蕪を下茹でする時に「生米」を一緒に入れて炊くのがポイント。

根菜にはアクがあるものが多いので、アクを抜くために。

また、米と一緒に下茹でする事で甘みも増します。

牛蒡なんかを炊く時は、米ぬかを入れます。素材によって、生米だったり米ぬかだったり、それが美味しさの秘訣です。

ちなみに、蕪だけではなく大根も同じように下茹でします。

美味しくなるんだからやった方が良いです。

歯ごたえが少し残るくらいの塩梅で

ある程度柔らかくなったら流水で米を流し、それからお出汁でじっくり味を含ませて行きます。

出汁は鰹と昆布をしっかりと効かせると美味しいです。ご家庭では”ほんだし”でも良いですが、昆布を1枚入れるとGood

出汁は沸かさないように。ゆっくりゆっくり味を入れていきます。

下茹でである程度柔らかくなっているので、ここでは【味を入れる】だけ。

仕上げのイメージは、”蕪の歯ごたえが残っている”というイメージで。

薄口醤油と味醂、砂糖で味付け。白醤油を入れても香りが良くなって美味しい。

あまり濃く味付けしないのが上品です。

ちなみに書いていませんが、当然「蕪の面取り包丁」はやってくださいね。崩れちゃいますのでね。

おさらいすると

  • 蕪は面取り包丁をする
  • 生米と一緒に、ある程度柔らかくなるまで下茹でする
  • 蕪に付いた米は流水で流す
  • 鰹・昆布の出汁でじっくり味を含ませる。歯ごたえが残るように
  • 薄味で

という事です。

”蕪の鶏そぼろ餡かけ”に

1129日に、はなぶさ旅館で開催する”はなぶさワイン会”にも、蕪を使うことに。

前菜の献立の一品に「蕪の鶏そぼろ餡かけ」を入れました。

ゆっくり味を染み込ませた蕪と、出汁を効かせた鶏そぼろの餡かけ。ワインに合うように、胡麻油ではなくオリーブオイルで。

この一品に合うワインだってあるんですよ。

ワイン会の残席は2席。詳細は以下のブログをどうぞ!

今年の秋のワイン会は、はなぶさ旅館主催でやる事にしました。 いつもとは違う会席料理というスタイルで。はなぶさ旅館調理場の本気、是非お楽しみください。 11月29日(木)の18時半からです!

って事で、最後は華麗なるステマでしたー。