“simple” is difficult
プロの僕らからすると当然の話なのですが、料理ってシンプルなモノの方が難しいんです。
シンプルな料理は、特に味付けをシビアに求められる。
和食で言えば「お吸い物」。
カツオと昆布で取った一番出汁を、塩だけで味付けする。香り付けの薄口醤油は数滴程度。
余計なものを全て削ぎとったお吸い物の味付けは非常に難しい。板前の世界では、一番出汁の味付けを任されたら煮方として一人前と認められる。
同じように、塩むすびやペペロンチーノって意外と難しい。何故って?味付けも、具材も、調味料もシンプルだから。シンプルな料理は腕が試される。プロでも緊張する。
逆に言うと、複雑性がある料理の方が「美味しい」と感じ取ってもらいやすいという事でもある。
料理が苦手な人には揚げ物がオススメ
「料理が苦手」と言う方の多くは、非常にシンプルな料理を作りたがる・・・と僕は思っていて、
- チャーハン
- 野菜炒め
- オムライス
などなど。具材も、調味料もシンプルな料理を選ぶ。
料理で一番難しいのは「味付け」です。上記の料理は、料理しながら味を付けていく料理。だから難易度が高いのです。
「炒めながら味付けをする」
料理が苦手な人に出来るでしょうか?
プロの料理人である僕がオススメするのは「揚げ物」。とかく敬遠されがちな揚げ物ですが、温度さえ安定していれば何の難しさもない。
しかも、揚げ物の多くは”先に味付けをする”ものが多い。だから調理中はあまり色々考えなくても良い。「ここで塩を振って・・」「ここで卵を投入して・・・」などの複雑な料理脳を使わなくて良いのだ。
しかも、揚げ物の多くは男性の好きなものが多いのも◎
- エビフライ
- とんかつ
- 唐揚げ
などなど、多くの日本人男性が「大好き」と答えるメニューが並ぶことでしょう。好きな彼女に作ってもらえたら、なお一層美味しいはず。また、フライにしてしまえば最後に自分で味付けまでしてくれる。・・・そうです、ソースですね。
女性がやる事は、具材に塩胡椒で下味を付けて、小麦粉付けて卵にくぐらせてパン粉を付けて油にドボンするだけ。キテレツ大百科のオープニングが歌えれば、誰にだって思い出せる工程。
「油の温度がよく分からない」という問題は、油の温度計を使えば完璧。細かい話は抜きにして、180度くらいに設定しておけば大体大丈夫。
(油の温度計はコチラで購入可能→「揚げ物用温度計」)
「油が跳ねて怖い」と言う意見が必ず出ると思うが、それは炒め物だって何だって同じかと。つまりは慣れでしかない。
「油は後片付けが大変・・」なんて言う意見もあると思いますが、油を捨てるのは凝固剤をぶち込めば燃えるゴミとして捨てられますし、オムライスを作る方が洗い物はよっぽど多くなる。
(油の凝固剤はコチラで購入可能→「油用凝固剤」)
確かにキッチンが油臭くはなるのは否定しないですが、色々と考えなくて料理しなくて良いという部分を差し引けば、揚げ物はオススメ。
しかし、僕は何故こんなにもAmazonのリンクを貼っているのだろう・・・。アフィリエイトとかやってないのに・・・。
天ぷらだけは別格
さて、「そうか!揚げ物が楽なのか!」と思って、天ぷらを作ろうとしている料理が苦手のあなたに一言。
「天ぷらはまだ早いです」
天ぷらは、揚げ物の中でも難易度が高い料理。
- 揚げる
- 焼く
- 蒸す
という工程を一度に行うのが天ぷらの醍醐味であり、難しさでもある。
周りの衣を揚げている時に、衣の中では素材を蒸して表面を焼いている。衣の”重さ”も重要で、プロでも難しい料理です。天ぷら屋さんが、2万も3万も料金を取るのは「技術料」も多く含まれているような気が僕はしています。
だから、料理が苦手な人はまずは「フライ」「唐揚げ」くらいからスタートしましょう。
ちなみに、天ぷらに挑戦するなら「胡瓜の天ぷら」が美味しいです↓
唐揚げレシピ
フライに関しては、前述したように「キテレツ大百科」のオープニングを参照していただければ良いとして、ここでは”唐揚げ”の簡単レシピでも載せておきます。
必要な食材には、特別なものは入れていないのでご安心を。ご家庭でも簡単に完成します。
ちなみに、当館・富嶽はなぶさのお子様ランチにもコチラの唐揚げが付いてます。言わずもがな美味しいです。
【材料】
- 鶏モモ肉
- 濃口醤油
- 日本酒(調味酒)
- 味醂
- 生姜(すりおろし)
- ニンニク(すりおろし)
- 塩・胡椒
- 片栗粉 または 小麦粉
鶏モモ肉は適当な大きさに切り、塩胡椒を下味程度に付けます。
濃口醤油・日本酒・味醂を「1:1:1」で合わせ、生姜とニンニクを好みの量入れます。出来た調味液に20分ほど浸けます。(濃い味が良い方は更に10分多く漬ける)
リードペーパーなどで水分を取り除き、片栗粉か小麦粉のどちらかの粉に付ける。片栗粉なら「カリッ」とした食感に、小麦粉なら「フワッ」とした食感に。
180度の油の中に放り込み、箸で持った時に箸先から「ピリピリ」と振動を感じたら揚がってます。分からない場合は、一つ取り出して切ってみましょう。
そのまま油をよく切ったら、激ウマな唐揚げの完成。
買ってきた千切りキャベツを添えたら彼氏も大喜び間違いなし。クリスマスに、カップルで家ご飯も良いですよね。
まぁ料理は、”上手に出来る”ことより”想い”が大切。気持ちを込めて作ってあげれば結局喜んでくれるんですよね。
クリスマスに向けて、女性の参考になればと。
お子様ランチに、自慢の唐揚げが付いている伊豆長岡温泉・富嶽はなぶさのご予約はコチラから→富嶽はなぶさ公式予約サイト(ベストレート保証)