今回のブログは
前回ブログで書いたように、今回は「煮物のコツ」を書きます。(前回のブログはこちら)
くれぐれも間違って欲しくないのは、レシピではないです。コツです。心得とでも言いましょうか。
- 醤油を何gとか
- 材料はこれをこのぐらいとか
ではないです。
それはどっかのサイトに載ってますのでそちらをどうぞ。課金しないならクックパッドでも良いですよ!くれぐれも課金はしないでね。
ちなみにね
このブログ、前回の続きなのですが、書いていたら超絶長くなってしまって2つに分けたのです。4000文字くらいの文字数になってしまって、「こんなん誰が読むんだ?」って気づきまして、分けました。笑
だって原稿用紙10枚以上ですよ。読まないよね。そんなブログ。
煮物のコツ
それではいきます!メッチャ簡単に言いますね。
- 素材の下処理をして
- 味を段階的にゆっくり入れて
- 1日寝かせる
これだけです。
時間はかかるけど、簡単でしょ?
素材の下処理をする
ここが僕的には一番大事かな。
例えば、切り干し大根を例にして書きますね。
材料は
- 天日干しした大根の皮(スーパーで切り干し大根用のものも売ってます)
- 大豆
- 人参
- 油揚げ
- 昆布(出汁ガラでOK)
としましょう。もちろん他の食材を入れても、減らしても良いです。ただ、沢山種類を入れた方が出汁が出て複雑味が増すので、素人の方は沢山入れた方が良いかな。
料理はシンプルになればシンプルになるほど難しい。
- パスタならペペロンチーノ
- ピッザならマルゲリータ
など、シンプルなものほど一番職人の腕が試されるそうですからね。
お吸い物もそう。塩と薄口で味を決めるので、腕が試されます。
なので、食材は可能な限り沢山入れましょう。
ごまかしましょう。豪勢に見せて、ごまかしましょう。
下処理
まずは、天日干しした大根の皮から。(大根の皮を天日干しにするのはまた次回以降のブログにて)
大根は水に1日浸けて戻しましょう。夜のうちに浸けてその辺に出しておいて構いません。
冷蔵庫に入れる必要もありません。
一晩経ったら、水を切り、新しい水で沸かしていきます。
沸いたら火を弱めポコポコやっておきます。その状態で30分くらい。
柔らかくなったらOK。ザルにあげましょう。
大豆も同様に水に浸けて一晩です。
こちらも同じで、水から沸かしてポコポコ。30分くらい。
ザルにあげます。
人参はサイの目に包丁してから熱湯をかけておく。
30秒くらいでザルにあげる。
油揚げは千切りにして、こちらも熱湯をかけて油抜きをする。
昆布は出汁に使ったものを取っておいて、千切りにしておきます。これで準備完了。
さて、どうですか?
正直「うわぁ、だるー!」って思いませんでした?
その通り!ここまではダルイのです!でも大変なのはここまで!こっからは火が勝手に調理してくれますから。
味を段階的にゆっくり入れる
下処理ができたら、もうこっちのものです。もうほぼ完成です。
あとはテレビでも見ながら、たまに鍋を覗いて味を足すだけ・・・という夢の時間が待っております。
まず、大根と大豆を鍋に入れて水をひたひたに入れます。
出汁があるなら出汁の方が良いですが、ご家庭ということを考慮して、ここに「ほんだし」を入れます。
砂糖も適当に大さじで入れておきます。(入れた分量だけは覚えておきましょう)
(*写真は昆布煮です)
アルミホイルでも何でも良いんですが、落し蓋をして、ポコポコやっておきます。
ある程度したら、人参、油揚げ、昆布を入れてポコポコ。薄口醤油を一回し。そしてポコポコ。
水が減ってきたら、再度醤油を一回し。味見をして砂糖も入れて、ポコポコ。
水がさらに減ってきたら、今度は濃口醤油を一回し。味見をして砂糖を入れるかも。入れないかも。
ある程度汁が減ってきたら味を調整して完成です。
一晩寝かせれば染みっ染みの煮物になります。
みなさんの言いたいこと、分かりますよ
ここまで読んだ皆さんの頭の中の疑問はこれでしょ?
「その味の調整が分からないわ!」
でしょ?
でしたら、砂糖入れた分量だけ醤油を入れてみてください。
最終的にほぼ良い味になりますから。
煮物の基本は「両味」
つまり、甘くもしょっぱくもない味です。だから同じ量だけ両方入れたらいいんです。
そして最後に味見をしてみて、甘いなと思ったら醤油を、しょっぱいなと思ったら砂糖を入れたらいいんです。
ほら、簡単でしょ?
重要なのは醤油は段階的に入れることです。
砂糖で甘さを決めて、後から段階的にそれと同量の醤油を入れたらいいんです。いっぺんに入れるとしょっぱくなりすぎます。
しょっぱさの味の引き算はできないので、慎重に。
前回のブログでの声
前回のブログでのコメントでこんな声がありました。
全て同じ味になってしまうと。うん、分かりますよ。だって原理は同じですから。
醤油、砂糖(もしくは味醂)、出汁で味付けをする。これが一緒なので、同じ味になりますよ、そりゃ。
ただ、
- 薄口醤油か濃口醤油かたまり醤油か
- はたまた、砂糖かザラメか黒糖か
- 出汁は鰹か昆布かアゴか茸類か
などで変化をつけると違った味わいになります。
また、
- 完璧に煮上げるのか?
- 汁を少し残すのか?
- ご飯のおかずか?
- お酒のつまみか?
などで味付けも変わっていきます。場面に合わせて味付けを変えると、違いが生まれますよ。
ちなみに僕たち板前は勿論味付けを変えています。
- 朝食なのか夕食なのか
- おかずなのかつまみなのか
を考えて味付けしています。だから美味しいのですね。
その他の煮物も同様に
このやり方で他にも応用ができます。ひじきなら汁がなくなるまで煮あげる。
こちらは薄口醤油ではなく濃口醤油で。
カマ煮なら、煮るときに生姜を入れて臭みを取り、少し濃いめに味付けをする。こちらはたまり醤油で。
下処理や使う調味料は若干違えど、原理は一緒なのです。
「両味に仕上げる」
これに向かっていけば大概は美味くいきます。
大事なのは下処理です。
分からなければ、「鯛 下処理 煮物」とかで検索窓にブチ込めば、解決しますから。便利な世の中ですね。
くれぐれもクックパッドには頼らないように!頼っても良いけど課金はしないように!
ご質問はコメントくだされば答えますのでー!
それでは煮物作って、男をゲットしよう!
レッツ煮物ホイホイ!
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はい、最後は安定のステマでしたー!