【栗の渋皮揚げレシピ】栗は揚げるのが最高な事に気付いた

味覚の秋

栗の美味しい時期になりましたね。秋は美味しいものが沢山です。

富嶽はなぶさの10月の献立にも、「栗の渋皮煮」が入っています。

  1. 栗の鬼皮を剥いて渋皮だけの状態にし
  2. 一度重曹で茹でる
  3. 柔らかくなった栗を竹串を使って綺麗にし
  4. 蒸して
  5. 仮蜜
  6. 中蜜
  7. 本蜜の順にゆっくり味を入れて完成

全部で1週間くらいかかる仕事、それが渋皮煮。

お客様からの反響も多く、「どうやって作るんですか?」「家でも作れるのかな?」などと聞かれますが、仕込み内容をご説明すると「・・・やっぱりプロに任せましょう」となります。

僕も、さすがに家で同じものは作れないかなぁとは思っているので、是非是非富嶽はなぶさで味わってみてください。

では、「家で栗はどうしたら良いの?」という声が聞こえてきそうなので、今回は「栗の渋皮揚げ」のレシピをご紹介しようかと。

”渋皮を残して・素揚げする”

簡単で超絶激ウマなので、ご家庭でもお試しください。マジで度肝抜きますよ。

衝撃だった渋皮揚との出会い

「栗と言えば渋皮煮」

和食の調理人をある程度続けてきた僕は、栗を見ると渋皮煮しかないよな・・後はお菓子とかに使うくらいだよな・・って思ってました。

湯河原の和食屋さんでコースを食べていた時である。

一人15,000円もする和食の会席は、それはそれは丁寧な仕事が施されていて、盛り付けも前衛的でとても色々衝撃を受けていました。

食事の前の献立に、”揚げ物”「栗の渋皮揚げ」と書かれていたのをずっと気にしていた僕。「栗の渋皮・・揚げ?・・・どゆこと?」って。

炊いて裏ごして、何かを渋皮に見立てたりするのかな、なんていう風に考えてました。

で、出てきたのがこちら。

はい、栗を渋皮にして揚げただけのものが出てきました。随分と簡単な仕事したなぁ~と思って口へ運んだのですが、その栗の食感に驚きを隠せませんでした。

「パリッ・・ホクッ」って感じです。しかも、付いていた岩塩が良い塩梅。シンプル故に、ものすごく驚いたのを覚えております。

で、そうなったら試してみないといられないのが料理人の性。栗を仕入れて、自分の旅館の調理場で渋皮揚げを作ってみました。

マジで簡単です。衝撃的に簡単です。でもメチャクチャ旨い。

家でも簡単に作れるので、下記のレシピを参考に作ってみてください。(レシピって言うほどでもありませんが・・)

栗の渋皮揚げの作り方

栗は、周りの硬い”鬼皮”を剥きます。

鬼皮を剥く時のポイントは、鬼皮を柔らかくする事です。どうやって柔らかくするかと言うと、熱々の熱湯に栗を浸けておくだけ。10分ぐらい熱湯に浸けたらOK。

剥き方は、栗のお尻の部分に包丁を入れ、渋皮を傷つけないようにするのがポイント。お尻の部分が剥がれてしまえば、あとは引っ張るだけで鬼皮は取れます。

剥いて渋皮の状態にした栗を、170度の油で素揚げします。

じっくり揚げたら、少し良いお塩(お土産とかでもらう塩)を多めに付けて食べるだけ。

油で揚げると、まず渋皮のパリッとした食感から始まり、ホクホクの栗の味が追いかけてきます。そのまま口の中で噛むと、パリパリした食感とホクホクが合間って本当に美味しいです。

食感が特に楽しい料理です。

「栗ってこんな食べ方があるんだぁ・・」って思ってもらえたら最高です。

富嶽はなぶさでは現在、栗の渋皮揚げのご提供はしておりません。簡単ですので、ご家庭のキッチンでどうぞ。栗を剥く時に、包丁で手を切るのだけは注意してくださいね!

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